極性スナップ モード(polar snapping mode)

ライン スプラインや壁オブジェクトを描画する場合、[極性スナップモード](Polar Snapping Mode)を使用すると、作成するラインはアクティブなグリッドに対して[角度スナップ](Angle Snap)設定で指定した角度増分に制限されます。

• 既定では、3ds Max のユーザ インタフェースから[極性スナップ モード](Polar Snapping Mode)へ直接アクセスすることはできません。[スナップ](Snaps)ツールバーのボタンとして追加するには、以下の「手順」のセクションを参照してください。

[角度スナップ](Angle Snap)設定を変更するには、メイン ツールバーの[角度スナップ切り替え](Angle Snap Toggle)ボタンを右クリックし、[オプション](Options)パネル [一般](General)領域で[角度](Angle)設定を編集します。

極性スナップモードが特に役立つのは、すべてのライン間の角度が特定の角度増分(たとえば 45 度)となるような図面を作成する場合です。すべてのラインが互いに 90 度の角度になる必要がある場合は、極性スナップ モードではなく、直交スナップ モードを使用します。

[極性スナップモード](Polar)を使用する際の注意等を以下に示します。

• [極性スナップモード](Polar)は[直交スナップ モード](Ortho)と同時に使用することはできません。一度にアクティブにできるのはどちらか一方のみです。
• [極性スナップモード](Polar)は、主にライン スプラインと壁オブジェクトを作成する際に適用します。他のオブジェクトを作成している間にも使用できますが、満足のいく結果を得られない可能性が高いでしょう。

[極性スナップモード](Polar mode)ではコンパスが表示され、ローカル X 軸の正の方向に相対的に現在の入力角度が示されます。

注: 極性モードで操作中に Alt を押すと、次のポイントは現在のオブジェクトの直前のポイントと最初のポイントの両方から制限を受けます。これにより、スプラインを正確に閉じることができます。このモードでは、最初のポイントと直前のポイントに 1 つずつ、合計 2 つのコンパスが表示されます。

手順

[極性スナップモード](Polar Snapping Mode)を[スナップ](Snaps)ツールバーに追加するには:

1. 必要に応じて、[スナップ](Snaps)ツールバーを開きます。開くには、メイン ツールバーの何も表示されていない部分(ドロップダウン リストのすぐ下など)を右クリックし、[スナップ](Snaps)を選択します。
2. 表示されたツールバーの右端を右方向にドラッグし、新規ボタン用のスペースを作ります。
3. [カスタマイズ](Customize)メニュー [ユーザ インタフェースをカスタマイズ](Customize User Interface)を選択します。

   [ユーザ インタフェースをカスタマイズ](Customize User Interface)ダイアログ ボックスが開きます。

4. ダイアログ ボックスで、[ツールバー](Toolbars)タブをクリックします。
5. ダイアログ ボックスの[アクション](Actions)リストを下方向にスクロールし、[極性スナップモード](Polar Snapping Mode)を選択します。(このダイアログ ボックスでは、リスト中の任意の項目をクリックして任意のキーボードのキーを押すと、その文字で始まる項目にジャンプできます。)
6. [極性スナップモード](Polar Snapping Mode)の項目をリストから[スナップ](Snaps)ツールバーの空白部分にドラッグします。これで[極性スナップモード](Polar Snapping Mode)ボタンがツールバーに追加されます。
7. [ユーザ インタフェースをカスタマイズ](Customize User Interface)ダイアログ ボックスを閉じます。

   3ds Max は自動的に修正後の状態のツールバーを保存するため、新規ボタンは永続的にユーザ インタフェースに含まれるようになります。

[極性スナップモード](Polar)を使用するには:

1. ([極性スナップモード](Polar Snapping Mode))をオンにします。
2. ライン スプラインの描画を始めます。

   最初のポイントを配置した位置に、オレンジ色のコンパスが表示され、現在のライン セグメントのローカル X 軸の正の方向を赤で示します。

3. ビューポート内でマウス カーソルを移動します。

   ラインは X 軸からの特定の角度増分へジャンプし、コンパスには現在の角度が反映されて表示されます。角度増分は、[グリッドとスナップ設定](Grid and Snap Settings)ダイアログ ボックス [オプション](Options)パネル [一般](General)領域で設定します。[グリッドとスナップ設定](Grid and Snap Settings)ダイアログ ボックスは、メイン ツールバーの[角度スナップ切り替え](Angle Snap Toggle)ボタンを右クリックすると表示されます。

4. クリックして次の頂点を配置します。
5. シェイプを完成できる状態になるまで、ステップ 3 と 4 を繰り返します。
6. 次のいずれかを実行します。
   • シェイプを閉じずに最後の頂点で完了するには、任意の場所で右クリックします。
   • シェイプを閉じて完了するには、マウス カーソルを最初のポイントの近くに移動してからクリックします。スプラインを閉じるかどうかを確認する小さなダイアログ ボックスが表示されたら、[はい](Yes)をクリックします。
   • ラインを極性スナップに制限したまま、シェイプを閉じて完了するには、まずマウス カーソルを最初のポイントの近くに移動し、Alt を押したままにしてマウスを直前のポイントと最初のポイントの両方に制限してから、クリックします。この頂点は自動的に最初のポイントから現在の角度増分の位置に配置され、最初のポイントをクリックするだけでシェイプを閉じることができます。