ステート セットを使用するワークフロー

ステート セットのステートとは、簡単に言うとシーンに対する変更を記録するオブジェクトのことです。 基本的なワークフローは次のとおりです。

  1. [レンダリング](Rendering)メニューから[ステートセット](State Sets)を選択します。

    [ステートセット](State Sets)ダイアログ ボックスが開き、ツリー ビューの一番上に[ステートセット](State Sets)項目が表示され、その下に空の[ステート01](State01)項目が表示されます。[ステートセット](State Sets)項目全体のことをまとめてマスターステートとも呼びます。

  2. をクリックして、新しいステートを追加します。
  3. 新しいステートをアクティブにするには ([このステートを現状にする](Make This State Current))をクリックします。

    既定では、ステートがアクティブな間は常に記録を行います

  4. 3ds Max の標準ツールを使用して、シーンに変更を加えます。たとえば、[レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックスで出力の解像度を変更したり、ビューポートでオブジェクトを非表示にします。
    注: ステート セットでは、シーン内のオブジェクトへの変換は記録されません。 変換を行うと、すべてのステートに反映されます。
  5. ステートを非アクティブにすると、 によって記録を終了します。

    記録された変更がリストされます。 これらを調整するには、項目を展開し、子の値を変更します。

    元のシーン(「ベース状態」)と記録されたステートを切り替えるには、ステートの矢印ボタンをクリックします。また、別のステートに切り替えるには、対応する矢印ボタンをクリックします。一度にアクティブにできるステートは 1 つだけで、アクティブなステートは緑の矢印で示されます。 すべての矢印がグレー表示されている場合は、アクティブなステートがなく、元のシーンが表示されます。

  6. 必要に応じてステートの追加と変更の記録を続けます。
  7. [レンダリング出力](Render Outputs)パネルが開いていない場合は、[状態](States)メニューから[レンダリング出力](Render Outputs)を選択し、必要に応じてパスと出力ファイル名を変更して[パスを設定](Set Path)をクリックします。
  8. [状態](States)メニューから、[すべてのステートをレンダリング](Render All States)を選択します。

    ステート セットは、[レンダリング出力](Render Outputs)パネルで指定されたファイル パターンを使ってステートをファイルにレンダリングします。

  9. [コンポジタ](Compositor)メニューから、[コンポジタ ビュー](Compositor View)を選択します。

    ステート セットによって、完全にワイヤリング済みのスケマティクを含む[コンポジタ ビュー](Compositor View)が開かれます。 各ステートは、そのステートのレンダリング イメージのサムネイルを含む[出力ビットマップ](Output Bitmap)ノードにワイヤリングされたノードで表されます。 また、[出力ビットマップ](Output Bitmap)ノードはすべて[コンポジタ出力](Compositor Output)ノードにワイヤリングされています。このノードには、既定の構成を示すサムネイルが含まれています。 [コンポジタ](Compositor)ビューでは、スケマティクとノードを編集して構成を変更できます。

  10. この時点で、[コンポジタ](Compositor)リンク コマンドを使用して構成を Photoshop PSD ファイルや After Effects に出力できます。 どちらのコマンドも、[コンポジタ](Compositor)メニューで使用可能です。