CV サブオブジェクトとポイント サブオブジェクト

独立カーブと独立サーフェスには、それぞれ 2 種類あります。両者は、CV サブオブジェクト、またはポイント サブオブジェクトとして機能します。このトピックでは、この 2 つの相違について説明します。

CV カーブと CV サーフェス

CV カーブと CV サーフェスは、スプラインと同じくコントロール頂点、つまり CV を持ちます。CV の位置はカーブかサーフェスの形を制御します。ただし、スプライン頂点と異なり、CV は必ずしもそれが定義するカーブまたはサーフェス上にあるとは限りません。CV は、CV を結合し、NURBS カーブまたはサーフェスを囲むコントロール ラティスを定義します。既定値では、コントロール ラティスが黄色の線で表示されます。

コントロール ラティスを持つ円錐形の NURBS サーフェス(CV は緑色の正方形として表示)

ヒント: [全範囲ズーム](Zoom Extents)を使用すると、コントロール ラティスを含め、NURBS オブジェクトの全範囲が表示されます。CV はオブジェクトから離れていることもあり、場合によっては、カーブまたはサーフェス(オブジェクトのレンダリング可能ジオメトリ)そのものが見えにくいことがあります。その場合、[領域ズーム](Zoom Region)または[視野](View)を使ってズーム拡大します。

カーブ CV サブオブジェクト レベルまたはサーフェス CV サブオブジェクト レベルの CV は、[修正](Modify)パネルで移動できます。回転およびスケールなど、その他の変換もできます。回転とスケールは、特に複数の CV を選択した場合に便利です。

CV を移動および回転してサーフェスを変更(選択された CV は赤で表示)

また各 CV は、カーブまたはサーフェスに及ぼす CV の効果を調整するための重みを持ちます。重み値を上げると、サーフェスは CV の方向に引き寄せられます。重み値を下げると、サーフェスは CV から解放されます。

4 つの CV の 重みを増減させて球面を変更(選択された CV は左側に赤で表示):

上: 重み = 0.0

下: 重み = 40.0

重みは、NURBS カーブまたはサーフェスの外観を「調整」する便利な手段です。

CV の重み値は有理数です。すなわち、カーブまたはサーフェス内の他の CV と相関関係にあります。すべての CV の重みを一度に変更しても、重み間の比率は変わらないので無効です。

ポイント、ポイント カーブ、ポイント サーフェス

ポイント カーブとポイント サーフェスは、CV カーブと CV サーフェスに類似していますが、それらを制御するポイントはカーブまたはサーフェス上になければなりません。CV と異なり、ポイントは重みを持ちません。

ポイント カーブとポイント サーフェスは、より直感的に作成したり処理することができます。ただし、ポイント サブオブジェクトの処理には、CV サブオブジェクトの処理より時間がかかります。ポイント カーブとポイント サーフェスは、それらがフィットされるポイントに従属しているとみなされます。

個別に作成するポイントは、最初はカーブまたはサーフェスの構成要素でないという点を除き、ポイント カーブおよびポイント サーフェス上のポイントと同じです。ポイント カーブを作成するには、選択したポイントにカーブをフィットさせます。新規のポイント カーブをフィットさせるときは、カーブまたはサーフェスの構成要素であるポイントと、個々のポイント サブオブジェクトを使用できます。