個別化

[個別のモディファイヤとして割り当て](Make Unique)を使用すると、インスタンス オブジェクトまたは参照されたオブジェクトを固有のコピーに変換できます。

オブジェクトのクローンを作成するときは、オブジェクトのインスタンスまたは参照を作成できます。 インスタンス オブジェクトに変更を加えると、シーン内の他のインスタンスにも変更が反映されます。参照されるオブジェクトを変更すると、その変更は参照するオブジェクトに影響します。 オブジェクトを個別にすることにより、シーン内の他のオブジェクトに影響を及ぼすことなく、これらのオブジェクトを調節したり、変更を加えることができます。

同様に、モディファイヤを複数のオブジェクトに同時に適用する場合は、モディファイヤは相互のインスタンスなので、いずれかへの変更はすべてに影響します。 オブジェクトでは、モディファイヤを一意にすると、以前のインスタンスに影響を与えずに変更できます。

ヒント: 個別オブジェクトにマテリアルをドラッグしたとき、他のインスタンス オブジェクトも更新される場合は、[自動マテリアル伝達](Automatic Material Propagation)をオフにしてください。[カスタマイズ](Customize)メニュー [ユーザ インタフェースをカスタマイズ](Customize UI)で[カテゴリ: インスタンス マネージャ](Category: Instance Manager)を選択し、[自動マテリアル伝達](Automatic Material Propagation)をツールバーにドラッグするか、キーボード ショートカットを割り当てます。このツールを使用することにより、個別オブジェクトを独立させることができます。

手順

例: インスタンス化されたモディファイヤで[個別のモディファイヤとして割り当て](Make Unique)オプションを使用するには:

  1. ある高さのセグメントを持つ円柱を作成し、Shift+[Move] を使用して 3 つのコピーを作成し、インスタンス化されていない同じ円柱を 4 つ作成します。

    [クローン オプション](Clone Options)ダイアログ ボックスが表示されたら、[オブジェクト](Object)が[コピー](Copy)に設定されていることを確認します。

  2. 4 つの円柱をすべて 選択し、[ベンド](Bend)モディファイヤを使用して、[角度](Angle)設定をベンドの結果を表示するのに十分な角度に調整します。

    これで、適用された[ベンド](Bend)モディファイヤ インスタンスを 1 つ持つ 4 つの円柱ができます。

  3. [編集](Edit)メニュー [一時保存](Hold)を選択します。

    この操作を行うと、[元に戻す](Undo)を使用せずに、いつでもシーンの現在の状態に戻ることができます。

  4. 円柱を 2 つ選択します。

    モディファイヤ スタックに、モディファイヤが表示されますが、ジオメトリは表示されません。これは、2 つのオブジェクト間で、後者のほうがインスタンス化されていないためです。

  5. ([個別のモディファイヤとして割り当て](Make Unique))ボタンをクリックします。

    [個別に変更](Make Unique)ダイアログ ボックスが表示され、選択した項目を互いに個別にするかどうかをたずねられます。

  6. ダイアログで、[はい](Yes)を選択します。

    この時点で、選択した 2 つの円柱はそれぞれ一意の[ベンド](Bend)モディファイヤを持ちます。一方、残りの 2 つの円柱は元のインスタンス化されたベンドを共有します。各円柱を選択して、[ベンド角度](Bend Angle)設定を変えると、この様子を見ることができます。個別のモディファイヤの 1 つを変更しても、他のオブジェクトには影響しません。一方、インスタンス化したモディファイヤの 1 つを変更すると、モディファイヤのインスタンスがある他のオブジェクトも変更されます。

  7. [編集](Edit)メニュー [一時保存を呼び戻し](Fetch)を選び、[はい](Yes)と応答します。
  8. 再度 同じ 2 つの円柱を選択して、[個別のモディファイヤとして割り当て](Make Unique)をクリックします。
  9. 表示されたダイアログ ボックスで[いいえ](No)を選びます。

    これで、選択した 2 つの円柱は、[ベンド](Bend)モディファイヤ インスタンスを共有しますが、他の 2 つの円柱が共有しているインスタンスとは別のものになります。それぞれの円柱を選択し、[ベンド角度](Bend Angle)を変えることによって、再度この様子を見ることができます。また、[表示](Views)メニューの[従属関係を表示](Show Dependencies)をオンにすると、4 つの円柱と[ベンド](Bend)モディファイヤ間の関係を見ることができます。

例: インスタンス化されたオブジェクト/モディファイヤの組み合わせで[個別のモディファイヤとして割り当て](Make Unique)オプションを使用するには:

  1. 高さセグメントを持つ円柱を 1 つ作成します。
  2. [ベンド](Bend)モディファイヤを使用してベンドの結果を表示するのに十分な角度に調整します。
  3. [インスタンス](Instance)オプションを設定して Shift+移動し、インスタンス化されたオブジェクト/モディファイヤの組み合わせを作成します。
  4. インスタンスの[ベンド](Bend)領域の[角度](Angle)設定を変更して、円柱とモディファイヤがインスタンス化されていることを確認します。

    両方の円柱がベンドします。

  5. インスタンスの 1 つを選択し、モディファイヤ スタックから[ベンド](Bend)モディファイヤまたは円柱を選択します。
  6. ([個別のモディファイヤとして割り当て](Make Unique))ボタンをクリックします。

    1 つのオブジェクトの[ベンド](Bend)領域の[角度](Angle)設定または円柱の基本パラメータを変更しても、もう一方のオブジェクトの設定は変わりません。

    注: オブジェクト/モディファイヤの組み合わせをインスタンス化すると、すべての複製が元のオブジェクトとモディファイヤを含む 1 つのマスター ノードのインスタンスになります。 そのような場合には、オブジェクトまたはモディファイヤを選択して個別に割り当てることはできません。いずれかで[個別のモディファイヤとして割り当て](Make Unique)をクリックすると、両方に適用されます。

インタフェース

個別のモディファイヤとして割り当て

オブジェクトとモディファイヤ(およびそれらの組み合わせ)をインスタンス化または参照するマスター ノードから論理的に切り離します。

オブジェクトの場合はスタック内のインスタンス化または参照したオブジェクト レベル、モディファイヤの場合はスタック内のインスタンス化または参照したモディファイヤ レベルへ進み、[個別のモディファイヤとして割り当て](Make Unique)をクリックします。

インスタンス化オブジェクト/モディファイヤの組み合わせに、モディファイヤ スタックからモディファイヤまたはオブジェクトを選択します。

新規インスタンスの作成

2 つ以上のオブジェクトの選択に対して[個別のモディファイヤとして割り当て](Make Unique)をクリックしたとき、ダイアログ ボックスに「選択した項目を他の項目に対して一意にしますか」というメッセージが表示されます。このときオブジェクトを個別のモディファイヤとして割り当てる方法を選択できます。

  • [はい](Yes) 選択セット内のオブジェクトに割り当てられたインスタンス化したモディファイヤが、選択セット内のオブジェクトごとに一意のものになります。
  • [いいえ](No) 選択セット内のオブジェクトに割り当てられたインスタンス化したモディファイヤはすべて、選択したオブジェクトについてはインスタンス化されたままですが、選択セットに入っていない他のオブジェクトからは一意のものになります。