ライト

ライトは、家庭やオフィスで使用する照明、舞台や映画撮影で使用するライト、太陽など、現実の光をシミュレートするオブジェクトです。さまざまなタイプのライト オブジェクトによってさまざまな方法でライトを投射し、さまざまなタイプの実世界の光源をエミュレートします。

空港のラウンジ

フォトメトリック ライトによって作成されたリアルなライトのあるアーキテクチャルなシーン

Stephen Jager, JCJ Architecture

Copyright © 2008

www.jcj.com

シーンにライトがない場合、既定値のライトでシェーディングまたはレンダリングされます。ライトを追加して、シーンの外観により現実感を与えます。ライトを当てることによって、シーンの鮮明度や 3 次元性が高められます。一般的な照明効果に加え、ライトを使用するとイメージを投影することもできます。

ライト オブジェクトは、既定値のライトと置き換わります。ライトを作成すると同時に、既定値のライトは消えます。シーン内のライトをすべて削除すると、既定値のライトが再び点灯します。既定値のライトは、画面に表示されない 2 つのライトです。一方のライトはシーンの左上に、もう一方のライトはシーンの右下にあります。

ヒント: シーンにライトを投影する作業を開始するにあたって、[既定値のライトをシーンに追加](Add Default Lights To Scene)コマンドを使用して既定値のライトをライト オブジェクトに変換します。
注: シーンのライトは、[環境と効果](Environment And Effects)ダイアログ ボックス [環境](Environment)パネルの[周囲光](Ambient)の設定によっても影響を受けます。

ライトのタイプ

3ds Max には、フォトメトリックと標準という 2 種類のライトがあります。すべて、ライト オブジェクトとしてビューポートに表示されています。シャドウ ジェネレータなど、どのライトにも同じパラメータが多数使用されています。

フォトメトリック ライト

フォトメトリック ライトでは、フォトメトリック(光のエネルギー)の値を使ってライトを現実世界のように正確に定義できます。分配、強度、色温度、およびその他の現実世界のライトの特徴を設定することができます。また照明の製造業者から入手できる特定のフォトメトリック ファイルを読み込んで、市販のライトに基づいてライトのデザインをすることができます。

ヒント: 物理的にもっとも正確でフォトリアリスティックなライティングを行うには、フォトメトリック ライトと mental ray レンダラーを組み合わせます。mental ray を使用してレンダリングを行う場合は、ファイナル ギャザーと mental ray フォトグラフィック露出制御を使用します。このようにセットアップすると、モデルの照明を分析することもできます。

標準ライト

標準ライトは、家庭で使用するライトやオフィスのライト、舞台や映画撮影で使用するライト、太陽などの現実のライトをシミュレートするコンピュータベースのオブジェクトです。さまざまなタイプのライト オブジェクトによってさまざまな方法でライトを投射し、さまざまなタイプの光源をシミュレートします。フォトメトリック ライトとは違い、標準ライトには物理的な強度値がありません。

リアルさよりも環境効果のために標準ライトを使用した夜間のシーン

ヒント

  • ライトの位置だけでなく、そのカラーや強度などいくつかの作成パラメータもアニメートできます。
  • [ハイライトを配置](Place Highlight)コマンドを使用して、ライトの位置を変更できます。
  • ライト ビューポート コントロールは、オムニ ライト以外のライトを調整する場合に役立ちます。
  • サンライトをシミュレートするには、モデルについて日時と地理上の位置が設定できる、デイライト システムまたはサンライト システムを使います。デイライト システムはフォトメトリックで、サンライト システムは標準的な指向性ライトを使用します。
    注: 標準のスカイライトは、フォトメトリック デイライトとは異なります。スカイライトは、ライト トレーサとともに使用します。