編集可能メッシュ(頂点)

頂点は、スペース内のポイントです。それらは面の構造を定義します。頂点を移動または編集すると、それらが形成する面も影響されます。頂点は、独立して存在できます。そのような分離した頂点は、面の作成に使用できますが、レンダリング時には非表示になります。

編集可能メッシュ(頂点)サブオブジェクト レベルでは、1 つまたは複数の頂点を選択し、標準の方法を使用して移動することができます。

手順

メッシュ頂点を連結するには:

    2 つの方法のいずれかを使って、複数の頂点を 1 つにまとめることができます。これは、連結とも呼ばれます。頂点が互いに非常に接近している場合、[連結](Weld)機能を使用します。多数の頂点をそれらすべての平均的な位置に連結する場合にも、[連結](Weld)を使用できます。

    また、遠く離れた 2 つの頂点を結合して、単一の頂点をどちらかの位置に配置する場合には、[ターゲット連結](Target Weld)を使用します。

    ヒント: ポリゴン オブジェクトでは、比較的容易に頂点の連結を行うことができます。「ポリゴンの頂点を連結するには」の手順を参照してください。
  1. [連結](Weld)を使用するには:
    1. [選択](Selection)ロールアウトで、必要に応じて[背面を無視](Ignore Backfacing)にチェックマークを付けます。これで、表示された頂点だけを連結できます。
    2. 連結する頂点を選択します。
    3. 各頂点が非常に近接している場合は、[ジオメトリを編集](Edit Geometry)ロールアウト [連結](Weld)領域で、[選択](Selected)をクリックします。この方法がうまくいかない場合(「連結しきい値範囲内に頂点がありません」というメッセージが表示される場合)は、次の手順に進みます。
    4. [選択](Selected)ボタンの右に表示されている数値を大きくします。

      これはしきい値です。この距離内にある頂点を連結できます。

    5. [選択](Selected)を再度クリックします。

      この段階で、「どの頂点も結合されない」、「いくつかの頂点が結合される」、または「すべての頂点が結合される」、の 3 つイベントのうちのいずれかが実行されます。すべての頂点が結合された場合、作業を終了します。それ以外の場合は、次の手順に進みます。

    6. すべての頂点が連結されるようになるまで、しきい値を大きくし、[選択](Selected)をクリックする手順を繰り返します。
  2. [ターゲット連結](Target Weld)を使用するには:
    1. [選択](Selection)ロールアウトで、必要に応じて[背面を無視](Ignore Backfacing)にチェックマークを付けます。これで、表示された頂点だけを連結できます。
    2. 連結する 2 つの頂点と、最終的にどちらの頂点を残すかを決めます。どの頂点を選択してもかまいませんが、選択する頂点が隣接している(1 つのエッジで接続されている)方が、望ましい結果が得られます。

      この例では、頂点 A と頂点 B を頂点 B の位置に連結します。

    3. [ターゲット](Target)ボタンをクリックします。

      ボタンはハイライト表示されたままになり、[ターゲット連結](Target Weld)モードになっていることを示します。

    4. 頂点 A を頂点 B の位置へドラッグします。

      ドラッグ中、マウス カーソルは十字の矢印形になります。ターゲットとなる適切な頂点上に移動すると、十字形になります。

      ヒント: 適切な方向にドラッグできない場合は、[軸コンストレイント](Axis Constraints)ツールバーの[XY]ボタンをクリックします。
    5. マウス ボタンを放します。

      ペアが結合されます。頂点 B の位置で頂点 A と頂点 B が連結され、ターゲット連結モードが終了します。

      ヒント: 2 つの頂点を連結できない場合は、スピナーを使用して、[ターゲット](Target)ボタンの右の[ピクセル](Pixels)の値を大きくします。

      まだターゲット連結モードから抜けていないので、引き続き頂点を連結できます。

    6. ターゲット連結モードを終了するには、アクティブ ビューポート内を右クリックするか、[ターゲット](Target)ボタンを再度クリックします。

カラーによって頂点を選択するには:

  1. [サーフェス プロパティ](Surface Properties)ロールアウトで、[カラー](Color)見本をクリックし、カラー セレクタから頂点のカラーを選択します。
  2. [RGB 範囲](RGB Range)編集ボックスで範囲を指定します。これによって、指定したカラーに近い(ただし正確に同じではない)頂点を選択できます。
  3. [選択](Select)ボタンをクリックします。

    このカラーと一致している頂点または RGB の範囲にある頂点がすべて選択されます。

    [Ctrl]を押しながら[選択](Select)ボタンをクリックすると、複数の頂点を選択することができます。また、[Alt]キーを押しながら行うと、選択対象から外すことができます。

    ヒント: 同じ色のすべての頂点を選択するには、まず該当する頂点を選択し、[カラーを編集](Edit Color)見本のコピーを[既存のカラー](Existing Color)見本へドラッグしてから、[選択](Select)ボタンをクリックします。完全に一致するものを選択する場合は、初めに[RGB 範囲](RGB Range)編集ボックスを 0 に設定してください。

インタフェース

[選択](Selection)ロールアウト

[選択](Selection)ロールアウト設定に関する情報は、「[選択](Selection)ロールアウト(編集可能メッシュ)」を参照してください。

[ソフト選択](Soft Selection)ロールアウト

[ソフト選択](Soft Selection)コントロールは、サブオブジェクトの[移動](Move)、[回転](Rotate)または[スケール](Scale)の各機能のアクションに影響します。これらがオンの場合、3ds Max では、変換対象に選択したサブオブジェクトを囲む選択されていない頂点に、スプライン カーブの変形が適用されます。これで、変形の周囲に球状の影響を伴う磁力のような効果が得られます。

詳細は、[ソフト選択](Soft Selection)ロールアウトを参照してください。

[ジオメトリを編集](Edit Geometry)ロールアウト

これらのコントロールの詳細については、「[ジオメトリを編集](Edit Geometry)ロールアウト(メッシュ)」を参照してください。

[サーフェス プロパティ](Surface Properties)ロールアウト

これらのコントロールを使用すると、頂点の重みとカラーを設定できます。

重み

NURMS 操作のために頂点の重みを表示および変更します([メッシュ スムーズ](MeshSmooth)モディファイヤを参照)。

[頂点カラーを編集](Edit Vertex Colors)領域

これらのコントロールを使用して、選択した頂点の色、イルミネーション カラー(シェーディング)、およびアルファ(透明)値を割り当てます。

カラー

カラー見本をクリックして、選択した頂点のカラーを変更します。

発光

カラー見本をクリックして、選択した頂点の発光カラーを変更します。これにより、頂点のカラーを変えずに、頂点の発光を変更できます。

[アルファ](Alpha)

選択した頂点にアルファ(透明)値を割り当てます。

編集ボックスの値はパーセントです。0 (ゼロ)の場合は完全に透明で、100 の場合は完全に不透明になります。

[頂点の選択方法](Select Vertices By)領域
[カラー](Color)、[イルミネーション](Illumination)

これらのラジオ ボタンを使って、頂点をカラー値またはイルミネーション値で選択します。希望のオプションを設定し、[選択](Select)をクリックします。

カラー見本

一致する現在のカラーが表示されます。クリックすると[カラー セレクタ](Color Selector)ダイアログ ボックスが開き、別の色を指定できます。

選択

選択したラジオ ボタンに応じて、頂点のカラー値または発光値がカラー見本と一致する頂点か、RGB 編集ボックスによって指定された範囲内にある頂点をすべて選択します。

範囲

カラーを一致させる範囲を指定します。頂点カラーまたは発光カラーの 3 つの RGB 値のすべてが、[頂点カラーによる選択](Select by Vertex Color)のカラー見本で指定されているカラーと合っているか、表示されたカラーに[範囲](Range)値を加減して決定された範囲内でなければなりません。既定値は 10 です。

たとえば、カラーを選択してカラー見本をミディアム グレー(R=G=B=128)に設定し、既定値の[範囲](Range)値である 10、10、10 を使用する場合、[選択](Select)ボタンをクリックすると、RGB カラー値が 118、118、118 ~ 138、138、138 の範囲に設定された頂点だけが選択されます。