CAT では、[CAT 単位の比率](CATUnits Ratio)の値を使用してキャラクタとそのモーションをスケーリングすることで、キャラクタ間でのモーションの共有を可能にしています。CAT 単位の比率の値は、CATParent を選択して、[修正](Modify)パネル [CATRig パラメータ](CATRig Parameters)ロールアウトで調整できます。
CATRig のすべてのボーンの長さに、この[CAT 単位の比率](CATUnits Ratio)値が掛けられます。たとえば、ボーンの長さが 3.5 で、[CAT 単位の比率](CATUnits)が 2.0 に設定されている場合は、実際のボーンの長さは 7.0 になります。
[CAT 単位の比率](CATUnits Ratio)はまた、CATMotion でモーションのサイズをリグに合わせてスケーリングするのにも使用されます。CATMotion エディタの足リフト グラフの高さも、[CAT 単位の比率](CATUnits Ratio)に基づいてスケーリングされます。
[CAT 単位の比率](CATUnits Ratio)を 1.0 に設定すると、[修正](Modify)パネルにリストされているすべてのボーンの長さがそのまま 3ds Max 単位になり、[CAT 単位の比率](CATUnits Ratio)は意味を持たなくなります。そのため、ボーンの長さに普段から慣れている単位を使用するために、[CAT 単位の比率](CATUnits Ratio)は 1.0 に設定した方がよいと思うかもしれません。
しかし、それはお勧めしません。[CAT 単位の比率](CATUnits Ratio)を利用すればキャラクタのサイズをおおよその値で設定できるため、非常に便利だからです。なお、キャラクタのサイズが大きいほど、[CAT 単位の比率](CATUnits Ratio)の値も大きく設定する必要があります。
これの意味するところは、大きなキャラクタと小さなキャラクタとの間でアニメーション データを共有したい場合に、CAT では[CAT 単位の比率](CATUnits Ratio)を使用してどちらのキャラクタにも合うようにモーションをスケーリングすることができることです。
アニメーション クリップをロードするときに、オプションを使ってデータをスケーリングできます。このスケーリングは、2 つのキャラクタの[CAT 単位の比率](CATUnits Ratio)値を使用して計算されます。
ほとんどの既定値のリグは、CATParent がキャラクタの足元に収まるように設計されています。カスタム リグを作成する場合は、キャラクタのスケルトンと CATParent の相対スケールをだいたい同じにするとよいでしょう。最も簡単な方法は、既存のリグを修正して使用することです。