ほとんどの関節はモーションの範囲が、アクティブな軸に沿って制限されています。例: ヒンジは 120 度までしか開かず、ピストンは円柱の長さまでしかスライドしません。アクティブな軸上で可能なモーションを制限するには、関節のロールアウトで[制限付き](Limited)チェック ボックスにチェックマークを付け、[開始位置](From)と[終了位置](To)の各編集ボックスで値を設定します。
制限編集ボックスの[開始位置](From)または[終了位置](To)ラベルの上でマウスをクリックしたままにすると、ビューポートで結合制限を表示することができます。オブジェクトはマウス ボタンを放すまでの間制限値まで移動または回転します。
回転関節の制限は、オブジェクトが親の軸についてどこまで回転するかを定義します。[開始位置](From)および[終了位置](To)編集ボックスの値は、アクティブな軸についての回転角度です。角度は親の 0 度から測定します。
たとえば、ひじの関節によって前腕は上腕に対して回転します。図では、X 軸回転の制限は 0 ～ 135 度です。ひじの関節は 1 つの軸についてのみアクティブなため、X、Y 軸は非アクティブです。
スライディング関節の制限は、オブジェクトが親の軸に沿ってどこまで移動するかを定義します。[開始位置](From)および[終了位置](To)編集ボックスの値は、アクティブな軸に沿って移動する距離を表します。距離は親の基点から選択したオブジェクトの基点までで測定します。
たとえば、ピストン上のスライディング関節によってシリンダはピストンの内外へ移動します。図では、Z 軸の移動の制限は 10 ～ 90 です。これによってピストンが底にぶつかったり、シリンダの端を超えて移動しないようにします。
パス関節とサーフェス結合の制限は、オブジェクトがパスまたはサーフェスに沿ってどこまで移動するかを定義します。[開始位置](From)編集ボックスと[終了位置](To)編集ボックスの値は、パスまたはサーフェスに沿って測定された合計距離に対する割合(パーセント)で表します。
たとえば、家の鍵のパス関節によって鍵は鍵のリングに沿って移動します。パス関節の制限を 5 ～ 95% に設定すると、鍵がリングの周囲を回る際に、飾りのついた場所は回らないようになります。