メディアを埋め込む

FBX ファイル自体の中にあるシーンに関連したすべてのメディアを含める(または埋め込む)には、このオプションを有効にします。たとえば、テクスチャ イメージを埋め込む場合に使います。

[メディアを組み込む](Embed Media)をオンにすると、FBX プラグインによって関連付けられているメディア(テクスチャなど)が FBX ファイル内に組み込まれます。これにより、FBX プラグインは読み込む時に .fbm フォルダにメディアを抽出します。埋め込まれたメディアは、FBX ファイルと同じ場所にある <ファイル名>.fbm フォルダにコピーされ、FBX ファイルと同じファイル名がつけられます。このメディアは FBX ファイル自体に含まれているので、ファイル サイズに影響します。したがって、ファイルを受け取る人が元のメディア ソースにアクセスできないような場所に FBX ファイルを移動させる場合にのみ、このオプションを使うことをお勧めします。

注: 埋め込まれたメディアとともに FBX ファイルを読み込むと、埋め込まれたファイルは FBX ファイルと同じ場所にあるフォルダに抽出されます。その新しいフォルダを作成するための書き込み権限を持たない場合、メディア ファイルはユーザの一時フォルダ(C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Temp など)に読み込まれます。

メディアを埋め込む理由

[メディアを組み込む](Embed Media)オプションをオフにすると、FBX プラグインは書き出す時に関連メディア ファイルの相対パスと絶対パスを格納します。そのため、何らかの理由でそのパスにアクセスできなくなると、問題が発生します。メディア ファイルが適切に読み込まれるようにするため、確実に関連メディアをアクセス可能な場所に置いてください。

ファイルを FBX に書き出す際に[メディアを組み込む](Embed Media)オプションをオンにしなかった場合、同じコンピュータでファイルを開き、シーンで使われているすべてのイメージがファイルを書き出したときと同じ場所に置かれている場合は問題は発生しません。ただし、テクスチャをその場所から移動または削除してその後 FBX ファイルを使用すると、テクスチャ ファイルが見つからないというインポータのメッセージが表示されます。この FBX ファイルを別のコンピュータを使用している人物に渡し、そのコンピュータで同じコンピュータ ドライブの同じディレクトリに同じテクスチャがない場合に同じメッセージが表示されます。

FBX ファイルを第三者に渡す予定がある場合は、メディアを組み込むことを習慣にしましょう。また、アセットの保存に FBX を使用する場合も埋め込むことをお勧めします。後で参照イメージを削除したり、すべてのファイルを別のドライブやコンピュータ(すなわち別のパスの場所)に移動する可能性があるためです。

注: FBX 2011 以降に書き出す場合は、ASCII 形式のファイルでメディアを組み込むことができます。バージョン 2010 以前の FBX では、ASCII ファイルで埋め込まれたメディアはサポートされません。