要素の削除

注: この機能は、Abaqus/Standard の場合はバージョン 6.14 以降でのみサポートされています。Abaqus/Explicit の場合は、すべてのバージョンでサポートされています。

要素の削除機能をオンにすると、解析時に要素を削除できます。要素の削除機能がオンの場合、破壊が発生すると(SDV1 = 2)、要素が削除されます。

要素が削除されると、その要素のすべての応力が 0 に設定されるため、シミュレーションは要素のエネルギーの影響を受けなくなります。複数の積分点を使用した要素は、各積分点に削除フラグが設定されるまで削除されません。要素が削除されるまで、すべての積分点にゼロ以外の剛性が設定され、個別の削除ステータスに関係なく、モデル全体のひずみエネルギーに影響し続けます。

要素の削除をオンにするには、以下の 2 つの手順を実行する必要があります。

  1. エクスポート ダイアログ ボックスで要素の削除を有効化します
  2. 変数 STATUS の出力を要求します。

要素の削除を有効化する

要素の削除を有効化するには、[Export to Structural Package]ダイアログ ボックスの[Enable element deletion]チェックボックスをオンにする必要があります。この機能は既定ではオンになっています。

要素の削除の有効化機能をオンにすると、Advanced Material Exchange は、パラメータ DELETE=2 を含めるように入力ファイルを修正します。このパラメータは、キーワード * DEPVAR の後に表示されます。以下に例を示します。

*DEPVAR, DELETE=2
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Abaqus/CAE を使用するか、テキスト エディタで入力ファイルを手動で編集することで、パラメータ DELETE = 2 を追加することもできます。

出力を要求する

変数 STATUS を要素の出力リストに含める必要があります。以下に例を示します。

*OUTPUT, FIELD
*ELEMENTOUTPUT
SDV, STATUS

Abaqus/CAE を使用するか、テキスト エディタで入力ファイルを手動で編集することで、変数 STATUS を出力の要求に追加できます。Abaqus/CAE の場合:

  1. [出力] > [フィールド出力要求] > [マネージャ]をクリックします。
  2. [編集]をクリックします。
  3. 出力変数のリストから[STATUS]を選択します。
  4. [OK]をクリックします。

注: この手順を省略しても、要素の削除は正しく機能します。ただし、Abaqus/Viewer では、削除対象の要素が表示から削除されません。