Advanced Material Exchange API

Advanced Material Exchange では、ワークフローの一部の自動化に使用することがでえきるアプリケーション プログラミングインタフェース(API)が提供されています。API には、API.vbs という名前のスクリプトを介してアクセスします。このスクリプトの詳細を次に示します。

API.vbs スクリプトを実行するには:
  1. コマンド プロンプトを開きます。
  2. API.vbs が含まれているフォルダに移動します。
  3. API.vbs と入力して、スクリプトを実行する

注: Advanced Material Exchange の新しいバージョンで初めて API.vbs スクリプトを実行するときは、上記の手順 1~3 を完了する前に、次の操作を実行する必要があります。
  1. 管理者としてコマンド プロンプトを開く
  2. Advanced Material Exchange のインストール フォルダ(通常、C:¥Program Files¥Helius PFA 2016¥ame¥bin)に移動する
  3. コマンド プロンプトに ame.exe /unregister と入力して、OLE インターフェースの登録解除をする
  4. コマンド プロンプトに ame.exe /register と入力して、OLE インターフェースを登録する

使用可能なキーワード

Option Explicit

Option Explicit キーワードでは、すべての変数が Dim または ReDim キーワードを使用して明示的に宣言されている必要があります。Option Explicit キーワードを使用するときは、宣言する前に使用された変数はエラーの原因となります。このキーワードは、これを使用することでプログラミング エラーが減る可能性がある場合に使用することをお勧めします。

SetLocale("en-us")

SetLocale ("en-us")キーワードを使用すると、英語以外のシステムでは、強制的に数値が en-US 形式で解釈されます。このキーワードを含めなければ、数値はシステムのネイティブ言語で解釈されます。

Dim Synergy
Set Synergy = CreateObject("ame.Synergy')

この 2 つの行は、最後に実行された Synergy (Advanced Material Exchange ユーザインタフェース)のバージョンを起動する OLE オートメーション オブジェクトを作成します。Synergy のバージョンは、一度に 1 つのみ実行することができます。

Synergy.SetUnits "SYSTEM"
ここで、 SYSTEM パラメータは次のように設定できます:
  • ENGLISH: - 米国の単位系を使用します
  • METRIC - メートルの単位系を使用します

Synergy.OpenProject "PATH"

ここで、 PATH パラメータは、保存されたプロジェクトへの完全なフォルダ パス(例: "C:¥AME¥project.mps")を指定します。このキーワードは、指定されたプロジェクトを開きます。

Synergy.MapStructuralResults

このキーワードは、Moldflow 解析の結果の構造モデルへのマッピングに使用します。このキーワードを使用する前に、モデルを位置合わせする必要があります(alignment.res ファイルが作業フォルダにあることを確認)。

Synergy.SelectMaterialModel #
ここで、 # パラメータは材料モデルの選択に使用します。 # は、次のように設定することができます。
  • 0 : 線形弾性材料モデル
  • 1 :弾性-塑性材料モデル

Synergy.ExportStructuralFiles "PATH",#, ELEMENT DELETION, RESIDUAL STRAINS

ここで、 PATH パラメータは、エクスポートされる入力ファイルの完全なフォルダ パスとファイル名(例: "C:¥AME¥project.inp")を指定し、 # パラメータは選択する材料環境を識別し、 ELEMENT DELETION パラメータは要素の削除を有効にするかどうかを決定し(Abaqus が使用されている場合)、 RESIDUAL STRAINS パラメータは残留ひずみを .sif ファイルにエクスポートするかどうかを決定します。

# は、次の値を取ることができます。
  • 0 : 材料環境を選択しない。このオプションは、「線形弾性」材料モデルと一緒に使用します。
  • 1 : 最初の材料環境を選択します。
  • 2 : 2 番目の材料環境を選択します。

ELEMENT DELETION は、次の値を取ることができます。
  • True : 要素の削除を有効にします
  • False : 要素の削除を無効にします

RESIDUAL STRAINS は、次の値を取ることができます。
  • True : .sif ファイルへの残留ゆがみの出力を有効にします
  • False : 残留ゆがみの出力を無効にします

API スクリプトの例

次のスクリプトは、既存の Advanced Material Exchange プロジェクトを開き、結果を構造モデルにマッピングし、1 番目の材料環境の弾性-塑性材料モデルを選択し、結果をエクスポートします。

'@
'@ Open project, map results, choose material model, choose environment, export
'@ 
'@
'@@ 
Option Explicit
SetLocale("en-us")
Dim Synergy
Set Synergy = CreateObject("ame.Synergy")
Synergy.SetUnits "METRIC"

Synergy.OpenProject "C:\Testing\example.mps"
Synergy.MapStructuralResults
Synergy.SelectMaterialModel 1
Synergy.ExportStructuralFiles "C:\Testing\example.inp",1, False, False

'
' Put remainder of code here.
' 
MsgBox "Script Complete"
Wscript.Quit