荷重ステップを変更し、Helius PFA で最適に実行されるようにします。
多くの線形弾性解析では、ステップごとに必要な増分の数は 1 つです。ただし、破損の開始と伝播を視覚化するには複数の増分が必要なので、進行性破損をモデリングする場合は単一の増分では不十分です。『Helius PFA ユーザ ガイド』の「非線形解析コントロール パラメータ」セクションで推奨される既定の非線形解析コントロールも変更されます。
- SUBCASE 1 エントリを見つけます。
- その下の行に NLSTEP = 1 と入力します。
- BEGIN BULK エントリを見つけます。
- その下の行に次のように入力します。
$
NLSTEP, 1, 1.0
, GENERAL, 1000,
, FIXED, 100,
, MECH, PV, , 0.005
$
ステップ 2 と 4 のエントリが一緒になって、非線形解析コントロールと解析のための時間増分を定義します。
- 「NLSTEP, 1, 1.0」は合計時間 1.0 を指定します。
- 「 , GENERAL, 1000,」は、時間増分を低減する必要があるかを評価する前に、ソルバが最大 1000 回の反復を実行する必要があることを指定します。 これにより、MSC Nastran で Helius PFA が提供する強化された収束特性を活用できます。
- 「, FIXED, 100,」は、合計解析時間に対して 100 回の増分を使用する必要があることを指定します。 これによって破損の進行を確認することができます。
- 「, MECH, PV, , 0.005」は、力収束許容誤差が 0.5% であることを指定します。 収束の既定の許容誤差(10%)は比較的緩く、精度が低くなる場合があります。
これらの変更により、バルク データ ファイルの内容は次のようになります。
NASTRAN SYSTEM(444) = 1
NASTRAN SYSTEM(151) = 1
SOL 101
CEND
SUBCASE 1
NLSTEP = 1
SPC = 2001
DISPLACEMENT(SORT1,REAL)=ALL
SPCFORCES(SORT1,REAL)=ALL
STRESS(SORT1,REAL,VONMISES,BILIN)=ALL
BEGIN BULK
$
NLSTEP, 1, 1.0
, GENERAL, 1000,
, FIXED, 100,
, MECH, PV, , 0.005
$