線分を描いたりオブジェクトを移動するとき、直交モードを使用して、カーソルの移動を水平軸または垂直軸に限定することができます
(直交の位置合わせは、現在のスナップ角度または UCS によって変わります)。直交モードは、第 2 の点の指定を必要とする作業に有効です。直交モードは、垂直または水平に位置合わせできるだけでなく、平行性の強制や正規オフセットの作成にも使用できます。
AutoCAD に直交制限を行わせることによって、作図をより速く行うことができます。たとえば、図面開始前に直交モードをオンにして、一連の垂直線を作成できます。線分は水平軸および垂直軸に限定されているので、線分が垂直であることが分かっていれば、より速く作図することができます。

カーソルを移動すると、移動を定義するラバー バンド線が、どちらの軸がカーソルに近いかによって水平軸または垂直軸に移ります。AutoCAD は、パース ビューの場合、またはコマンド ラインに座標を入力した場合、またはオブジェクト スナップを指定した場合は、直交モードを無視します。
直交モードのオン/オフの切り換えには、OrthoOn プロパティを使用します。このプロパティは、入力にブール型を要求します。直交モードをオンにするときは TRUE に、直交モードをオフにするときは FALSE に設定します。たとえば、次の文はアクティブ ビューポートの直交モードをオンにします。
ThisDrawing.ActiveViewport.OrthoOn = True