概要 - オブジェクト プロパティをマッチングする

AutoCAD ユーザは、[プロパティをマッチング]コマンド(MATCHPROP)に慣れていることと思います。このコマンドでは、レイヤ、色、線種を AutoCAD 図形からコピーして、別の図形に適用できます。AutoCAD Architecture および AutoCAD MEP の 2009 リリースからは、[プロパティをマッチング]コマンドを使用して同じタイプの AEC オブジェクト間(サイズが異なる 2 つのドアなど)や、同じタイプの AutoCAD MEP オブジェクト間で、スタイルとオブジェクトの表示プロパティをマッチングすることもできるようになりました。異なるタイプの AEC オブジェクト(ドアと窓など)の場合、[プロパティをマッチング]コマンドを使用して基本 AutoCAD プロパティをマッチングできます。同様に、AutoCAD 図形と AEC オブジェクトの間の基本 AutoCAD プロパティをマッチングすることができます。

スタイル ベースの AEC オブジェクト間でプロパティをマッチングすると、選択したソース オブジェクトのスタイル プロパティと表示プロパティの両方が、1 つまたは複数の選択した対象オブジェクトに適用されます。スタイル ベースではないオブジェクトの場合、表示プロパティだけがマッチングされます。どちらの場合も、対象オブジェクトのすべての表示レベルに表示プロパティが適用されます。

スタイル プロパティと表示プロパティの両方がマッチングされるオブジェクト タイプ

表示プロパティのみがマッチングされるオブジェクト タイプ

優先設定

[プロパティをマッチング]コマンドを使用すると、ソース オブジェクトで有効なスタイルまたはオブジェクトの優先設定が、対象オブジェクトのすべての表示レベルに適用されます。対象オブジェクトで現在有効な優先設定が、ソース オブジェクトの対応する設定と競合する場合、現在の優先設定は削除されます。特定の表示レベルにおける特定の表示プロパティの設定を変更する場合、[プロパティ]パレットの[表示]タブを使用することをお勧めします。