フィールドは、フィールド名と、プロジェクトのライフサイクルの間変更される可能性があるデータの最新の値を示すために自動的に更新される可能性がある値とで構成されるマルチ テキスト オブジェクトです。フィールドを使うと図面ファイルのドキュメンテーションの機能が向上し、図面データに付加価値を与えます。
フィールドは AutoCAD Architecture 図面内の更新可能なデータ単位です。フィールドは、スタンドアロン マルチ テキスト要素、AutoCAD テキスト要素またはテーブル セルのコンポーネント、属性値、あるいは AutoCAD Architecture のプロパティ セットのデータの一部として、図面の中に挿入することができます。いくつかのフィールド タイプから、建築の工程と作業に固有のフィールド タイプを選択することができます。
フィールドの値は必要に応じて更新できます。または、図面を開いたり、保存するたびにフィールドを更新するというように、各種の自動的な更新メカニズムを指定することもできます。
AutoCAD テキスト、マルチ テキスト、テーブル セル、および属性に、フィールドを挿入することができます。属性にフィールドを挿入する場合には、シート番号、プロジェクトの詳細情報、その他の重要な情報を表示する、対話型の注釈が作成できます。
プロパティ セット データにフィールドを挿入することができます。プロパティ セット定義にフィールドを挿入し、それによってフィールドを、プロパティ セットがアタッチされる任意のオブジェクトまたはオブジェクト スタイルに追加することができます。また、手動プロパティをプレースホルダとして使って、オブジェクトまたはスタイルにアタッチされている任意の手動プロパティにフィールドを挿入することもできます。
プロパティ セット データを使って、オブジェクトと図面の集計表を作成したり、タグ、注釈、またはその他のコンテンツを作成することができます。集計レポートは、AutoCAD Architecture の図面に配置することができます。あるいは、XLS、タブまたはカンマで区切ったテキストに書き出すこともできます。
AutoCAD Architecture には、異なるフィールドを使ういくつかの定義済みの注釈作成ツールが備わっています。たとえば、キーノート ツールは、キーノート フィールドを使い、吹き出しツールはシート セット フィールドを使います。
また、フィールドを使って、独自の注釈作成ツールを作ることもできます。
AutoCAD Architecture の吹き出しツール