概要 - 寸法

従来の AutoCAD の寸法記入に加え、AutoCAD Architecture では、よりインテリジェントで自動化された AEC 寸法オブジェクトが提供されています。AEC 寸法スタイルを慎重に作成することで、プロジェクトの実施設計図書段階での生産性が大幅に向上します。AEC 寸法スタイルのもう 1 つの利点は、AEC 寸法スタイルは AEC オブジェクトであることから、AutoCAD Architecture 表示システムでコントロールでき、尺度に依存するようにできることです。これにより、同じ AEC 寸法を、図面内であらゆる尺度で使用することができます。

AEC 寸法スタイル

AEC 寸法スタイルの命名規則:

<最大チェーン数> - <(省略可能)一意の目的>

AEC 寸法スタイル名の例:

AEC 寸法スタイルの説明	名前の例
最大 3 つのチェーンを持つ、通常の実施設計図書の寸法記入で使用する寸法スタイル	3 チェーン
最大 2 つのチェーンを持つ、インペリアル単位用に設定された図面内でメートル単位を表示するための寸法スタイル	2 チェーン - 代替メトリック

AEC 寸法スタイルにおける推奨事項:

• "全体尺度" の設定が異なる、別の AutoCAD 寸法スタイルを使用することで、できるだけ寸法スタイルを尺度依存にします。表示設定を変更することで、尺度や詳細レベルに合わせて調整される、寸法スタイルの異なる表示レベルを使用することができます。
• AEC 寸法スタイルや、それをテンプレート図面内で表示するための、依存する AutoCAD 寸法スタイルを保存する必要はありません。代わりに、ツール プロパティを使用して、必要に応じてスタイル ライブラリから読み込みます。必要な AutoCAD 寸法スタイルも読み込まれます。
• 壁スタイル コンポーネントの[寸法]パラメータと[タイプ]パラメータを設定した場合は、AEC 寸法の[壁の幅]寸法パラメータの[コンテンツ]設定で、[スタイルから]または[構造をスタイルから]を指定することでこれを利用します。