概要 - データベース リンクとリンク テンプレート

データベース リンクには、テンプレートを使用したデータベース フィールドとリンクの関連付けを識別するリンク テンプレートが必要です。

接続

データベース接続は、図面内のオブジェクトを、dBASE、Oracle、Microsoft Access などのデータベース プログラムの外部データ ストアと関連付けします。たとえば、部屋データベースに保存されている情報を、図面の部屋の境界を表すポリライン オブジェクトに関連付けることができます。グラフィカル オブジェクトとデータベース テーブル間の関連付けを設定するには、データベース テーブルに保存されている 1 つまたは複数のレコードを参照する「リンク」を作成します。

リンクとリンク テンプレート

画層や線種など、非グラフィカル オブジェクトへのリンクは作成できません。

リンクは、関連付けられたグラフィカル オブジェクトと確実に接続します。リンクされたオブジェクトを移動またはコピーすると、リンクもオブジェクトとともに移動またはコピーされます。リンクされたオブジェクトを削除すると、リンクも削除されます。

リンクを作成すると、データベース レコードとオブジェクトの間にダイナミックな関係が設定されます。たとえば、データベース テーブルの部屋のタイプは、保管場所からオフィスに変更すると、図面に保存されている情報が更新されます。

リンクは、リンクの作成時にデータベース テーブルから取得する情報を定義するリンク テンプレートに基づいています。

リンク テンプレートは、その基になっているデータベース テーブルへのショートカットとしても機能します。ショートカットを使用すると、表示または編集のために参照するデータベース テーブルを開くことができます。これは、多数のデータ ソースがシステム上で環境設定されている場合に特に便利です。個々のデータベース テーブルを探すたびにデータ ソースのリストをスクロールするのではなく、関連付けられている図面の図面ノードから直接、そのデータ ソースを開くことができます。

リンクされたオブジェクトを自動的に選択する

[データ ビュー]ウィンドウで別のレコードを選択すると、それらのレコードにリンクされている図面内のグラフィカル オブジェクトが自動的にハイライト表示されるように設定できます。同様に、図面内で別のグラフィカル オブジェクトを選択したとき、それらのオブジェクトにリンクされているデータベース レコードが自動的に選択されるように設定することもできます。自動表示モードは、1 回につき 1 つだけアクティブにできます。

その他の表示オプション

[データビューとクエリー オプション]ダイアログ ボックスを使用して、さまざまな表示オプションを設定できます。 これらのオプションは、レコード(またはグラフィカル オブジェクト)を選択したときに、それにリンクされているグラフィカル オブジェクト(またはレコード)をどのように表示するかを指定します。

[自動的に図面を画面移動]チェック ボックスをオンにすると、[データ ビュー]ウィンドウで現在選択されているレコードに対応するオブジェクトを表示できるように、自動的に図面を画面移動します。ただし、[データ ビュー]ウィンドウで複数のレコードを選択している場合、図面の現在のズーム倍率によっては、対応するすべてのオブジェクトを作図ウィンドウ内に表示できないことがあります。現在のレコード セットにリンクされているすべてのオブジェクトを表示できるように、自動画面移動モードのズーム倍率を設定できます。

[自動的に図面をズーム]チェック ボックスをオンにすると、現在のレコード セットに関連付けられているすべてのオブジェクトを表示できるように、自動的に図面をズームします。表示されるオブジェクト セットの範囲のサイズを設定するズーム倍率は、作図領域に対して定義されるパーセンテージに指定する必要があります。使用できる範囲は 20 パーセントから 90 パーセントで、既定値は 50 パーセントです。50 パーセントは、オブジェクト範囲の高さが作図領域の高さの 50 パーセントか、オブジェクト範囲の幅が作図領域の 50 パーセントであることを意味します。どちらか小さい方が適用されます。

次のリンク表示設定を指定することもできます。
  • [レコード指示の設定]:[データ ビュー]ウィンドウに、すべてのレコードを表示するか、グラフィカル オブジェクトの現在の選択セットに対応するサブセットのみを表示するかを指定します。[すべてのレコードを表示、指示レコードを選択]オプションを選択すると、リンクされたレコードをどの色で表示するかを指定できます。
  • [蓄積のオプション]:別のグラフィカル オブジェクトまたはレコードを選択したときに、それにリンクされている[データ ビュー]ウィンドウのレコードまたはグラフィカル オブジェクトの新しい選択セットを作成するか、前の選択セットに追加するかを指定します。

すべての使用可能なオプションの説明は、『コマンド リファレンス』の「DBCONNECT[データベース接続]」の「[データ ビューとクエリー オプション]ダイアログ ボックス」を参照してください。

リンク エラーを検出、修正する

図面内のリンクを定期的にチェックして、更新または破棄されたリンクを削除することをお勧めします。特定のリンク テンプレートに基づく図面のリンクを分析する、[同期化]オプションがあります。[同期化]オプションを実行すると、検出されたエラーが[同期化]ダイアログ ボックスに一覧表示されます。ある種のエラー(サイズ変更されたソース データベース テーブルの列など)は、[同期化]ダイアログ ボックスから直接修正できます。その他のエラー(存在しないレコードを参照しているリンクなど)は、ソース データベース テーブルで修正する必要があります。