AutoCAD アプリケーション プログラミング インタフェース(API)への変更は新しいリリースごとに実行されますが、既存のカスタム プログラムが最新バージョンで動作するように、再コンパイルや変更を行う必要はありません。
新しいバージョンごとに、独自のカスタム アプリケーションとサードパーティ アプリケーションのすべてを再テストする必要があります。コマンドまたはシステム変数を使用するプログラムはすべて、コマンド文字列(コマンド名、オプション、値など)がいまだに有効であるかどうかを確認する必要があります。また、廃止されたコマンドやシステム変数が使用されていないことも確認します。
次に、AutoCAD 2016 より前の AutoCAD ベース製品用に開発されたカスタム プログラムの使用に影響を及ぼす可能性があるいくつかの付加的な変更の概要を説明します。
- スクリプトとアクション マクロ: 変更は必要ありません。
- AutoLISP: 変更は必要ありません。
- ActiveX/VBA: 図面にパスワードを割り当てるプログラムは修正する必要があります。また、SendCommand メソッドを使用するプログラムはすべて、SendCommand メソッドを AutoCAD 2015 ベースの製品で導入された PostCommand メソッドを使用するように変更する必要があるかどうかを確認しなければなりません。AutoCAD 2014 以前の AutoCAD ベースの製品用に開発されたプログラムも、確認して、適切に 64 ビットに対応するように更新する必要があります。
- .NET: 図面にパスワードを割り当てたり、レンダリング プリセットを使用するプログラムは、修正する必要があります。また、AutoCAD 2014 以前の AutoCAD ベースの製品用に開発されたプログラムは、再コンパイルする必要があります。
- ObjectARX: 図面にパスワードを割り当てたり、レンダリング プリセットを使用するプログラムは、修正する必要があります。また、AutoCAD 2014 以前の AutoCAD ベースの製品用に開発されたプログラムは、再コンパイルする必要があります。
- Javascript: 変更は必要ありません。
注: AutoCAD 2014 ベースの製品以降、カスタム アプリケーションはセキュア モードで動作する必要があります。このモードは、SECURELOAD システム変数が 1 または 2 に設定されている場合です。製品がセキュア モードで動作している場合、信頼する場所からのコードを含むファイルだけを読み込んで実行するように制限されます。信頼する場所は、TRUSTEDPATHS システム変数で指定します。詳細については、「概要 - 悪意のあるコードから保護する」を参照してください。