クロスリファレンスは、同じタグの文字列値(101CR など)を持つコンポーネントのグループを集め、注釈を付けることによって機能します。クロスリファレンスの対象となるコンポーネントは、同じファミリでなくてもかまいません。TAG1、TAG2、TAG_*、TAG の属性値が同じであることが必要です。
3 つのクロスリファレンス形式がサポートされています。
テキスト形式のクロスリファレンスは、N.O および N.C. のリファレンスに対してそれぞれ XREFNO および XREFNC 属性として注釈が付けられます。また、属性 XREF が存在する場合には、N.O. および N.C. のリファレンスは単独のクロスリファレンス テキストにまとめられます。グラフィカル クロスリファレンスと表形式のクロスリファレンスでは、これらの属性を配置位置に使用します。
AutoCAD Electrical の[コンポーネント クロスリファレンス]ツールを使用すると、クロスリファレンス情報をコンポーネントに付加するプロセスで、2 つのテキスト レポートを作成できます。[クロスリファレンス レポート]には、各コンポーネントと、子接点の数と場所の一覧が表示されます。[エラー/例外レポート]には、AutoCAD Electrical が図面または図面セットを処理したときに検出した例外の一覧が表示されます。例外には、親のない子接点や、子接点が見つからない親リレー コイルなどがあります。
クロスリファレンスの設定はプロジェクト、図面、およびコンポーネント レベルでサポートされます。
プロジェクトのクロスリファレンス設定 |
設定はプロジェクト定義ファイル(.wdp)内に保存されます。プロジェクトの設定を作成すると、プロジェクト内の新規、既存、およびコピーされた図面にこれらの設定が適用されます。最終的に、クロスリファレンス設定は図面ファイルの WD_M ブロックに書き込まれ、通常の操作中に使用されます。 |
図面のクロスリファレンス設定 |
設定は、図面の WD_M ブロックに保持されます。クロスリファレンス コマンドを実行すると、図面の設定を使用して、クロスリファレンスのタイプが判断されます。プログラムの実行中に、クロスリファレンス コマンドを使用すると、図面のすべてのリファレンスの定義として、WD_M ブロックが調べられます。 |
コンポーネントのクロスリファレンス設定 |
設定はコンポーネントに保存され、図面の WD_M ブロック設定をオーバーライドします。プログラムの実行中に、クロスリファレンス コマンドを使用すると、まずコンポーネントの定義が調べられ、その後図面上のコンポーネントを参照するための定義として WD_M ブロックが調べられます。 |
クロスリファレンス コマンドの通常の操作中、AutoCAD Electrical は、図面の設定を使用する前に、コンポーネントの設定情報を調べます。コンポーネントに設定が定義されている場合は、その設定が使用されます。コンポーネント設定と図面のクロスリファレンス設定の両方が同じ図面上にある場合、コンポーネント設定が適用される場所にはコンポーネント設定が使用され、コンポーネントの残りの場所には図面の設定が使用されます。