ハッチング パターンには、線分定義項目の最後にダッシュ長項目を追加することによって、破線を含めることができます。
各ダッシュ長項目は、線を構成するセグメントの長さを指定します。長さが正なら、ペンダウン セグメントが描かれます。長さが負なら、セグメントはペンアップであり、描かれません。パターンは起点で最初のセグメントから始まり、セグメントからセグメントへ円を描くように循環します。ダッシュ長が 0(ゼロ)のときは、ドットが描かれます。パターン線ごとに、最大 6 つのダッシュ長を指定できます。
標準のハッチング パターン ANSI33 は、次のように表示されます。
そして、次のように定義されています。
*ANSI33, ANSI Bronze, Brass, Copper 45, .176776695,0, 0,.25, .125,-.0625
たとえば、ダッシュの長さ 0.5 単位、ダッシュの間隔が 0.5 単位という破線を 45 度で描画するパターンを作成するには、線分定義は次のようになります。
*DASH45, Dashed lines at 45 degrees 45, 0,0, 0,.5, .5,-.5
0.5 単位のダッシュを 1 本、0.25 単位のスペース 1 つ、ドット 1 個、次のダッシュまで 0.25 単位のスペース 1 つを描く場合、定義は次のようになります。
*DDOT45,Dash-dot-dash pattern: 45 degrees 45, 0,0, 0,.5, .5,-.25, 0,-.25
次の例は破線ファミリに関する 変位-X 指定の効果を示しています。まず、次の定義を見てください。
*GOSTAK 0, 0,0, 0,.5, .5,-.5
この定義では、線の間の間隔が 0.5 で、各線はダッシュとスペースの長さが等しい破線ファミリが描かれます。 変位-X がゼロなので、各線ファミリ メンバーのダッシュの位置がそろっています。このパターンでハッチングされた領域は、次のようになります。
次の例は、X 軸に沿ったオフセットを使用して前述のハッチング パターンを示しています。
*SKEWED 0, 0,0, .5,.5, .5,-.5
ハッチング パターン定義は、 変位-X が 0.5 に設定されている点を除けば類似しています。これにより、隣接する各ファミリ メンバーが線の方向(この場合、X 軸と平行な方向)に 0.5 だけオフセットされます。線は無限なので、ダッシュ パターンは指定した長さだけずれます。このパターンでハッチングされた領域は、次のようになります。
