旧バージョンのコンテンツ センター ライブラリをマイグレーションする

Autodesk Vault Server 2015 のインストールの最後に、Autodesk Data Management Server Console の起動を求めるメッセージが表示されます。Vault サーバのインストールが完了すると、サーバ コンソールが起動されます。

Autodesk Data Management Server Console の最初の起動時に、マイグレーション対象の既存のデータベースが検索されます。サーバ データベース、旧バージョンの Inventor ライブラリ、およびユーザ コンテンツ センター ライブラリが検出され、マイグレーション対象として表示されます。

Vault とライブラリの両方について[はい]を選択して、新しい Autodesk Vault Server データベース スキーマへのマイグレーションを実行します。Vault データベースには、ユーザプロファイルをはじめとする、コンテンツ センターにとって重要な情報が格納されています。Vault を使用しない場合でも、Vault データベースをマイグレーションしてください。

マイグレーション後のコンテンツ センター ライブラリには、対応するバージョンの Inventor から引き続きアクセスできます。マイグレーションしたユーザ ライブラリを AI2015 のパーティションにコピーして、AI2015 で使用することができます。[ライブラリをコピー]ダイアログ ボックスでライブラリを選択して、上位パーティションにコピーすると、Inventor の上位バージョンからアクセスできるようになります。既定では、すべてのユーザ ライブラリが AI2015 のパーティションにコピーされます。

注: マイグレーションされていない Vault およびライブラリにアクセスするには、それらを最初に新しいバージョンのサーバにマイグレーションします。マイグレーションされていないデータベースは、後になってから手動でマイグレーションすることができます。

ライブラリのチェックボックスがオンになっていると、ライブラリはそのバージョンの Inventor で引き続き使用可能となり、上位バージョンの Inventor 用に新しいコピーが作成されます。

ライブラリのチェックボックスがオフになっていると、ライブラリはそのバージョンの Inventor から削除されます。上位バージョンの Inventor 用のコピーは作成されません。

[ライブラリをコピー]ダイアログ ボックスで選択内容を確認してから、指定した変更を実行できます。

[はい]をクリックすると、実行が開始されます。[いいえ]をクリックすると、前のダイアログ ボックスに戻ります。

マイグレーションとライブラリのコピーが完了すると、コンテンツ センター ライブラリがサーバ コンソールに表示されます。AI2015 の標準コンテンツ ライブラリとユーザ ライブラリのライブラリ名は、旧バージョンの Autodesk Data Management Server の Autodesk Vault Manager に表示されるものと同じです。それらの各ライブラリ名は、Autodesk Server Console のダイアログ ボックスの右側にある Autodesk Inventor 2015 パーティションに表示されます。

AI2015 用に作成したマイグレーション後のユーザ ライブラリのコピーの名前には、接頭辞 AI2015_ が付加されます。各コピーは、Autodesk Inventor 2015 パーティションにあります。さらに、新しくインストールした Inventor 2015 の標準コンテンツ ライブラリの名前にはすべて、接頭辞 AI2015_ が付加されています。

Inventor 2015 を起動し、2015 Vault Server に接続し、更新ツールを起動して、旧形式のユーザ ライブラリを更新すると、AI2015 で使用できるようになります。