混在ネットワーク環境でのネットワーク ライセンス

カスケーディング ライセンスとダイナミック ラインセス

カスケーディング(ライセンスのカスケーディング、カスケーディング ライセンスとも呼ばれる)およびダイナミック ライセンスは、個別に購入したオートデスク製品の組み合わせる場合に発生する、ライセンスの割り当て問題を解決します。

Autodesk Network License Manager には、ライセンスのカスケーディングの機能があります。その目的は次のとおりです。

カスケーディング ライセンスの詳細:

Autodesk Inventor 製品にはダイナミック ライセンスという機能があります。その目的は、上位の Inventor ライセンスのコマンドが実行されたときのみに、上位の Inventor ライセンスを使用することです。ダイナミック ライセンスがあると、すべてのユーザが必要に応じて任意のレベルの機能にアクセスすることができます。

ダイナミック ライセンスの詳細:

注: ダイナミック ライセンスを使用できるのは、上位の機能がインストールされているネットワーク ライセンス ユーザのみです。

Network License Manager では、製品階層が認識されます。ユーザが製品の 1 つにアクセスすると、使用可能な最下位の適切なライセンスが使用されます。ユーザが購入された次の製品のいずれかを終了するたびに、ライセンスが解放されます。

重要: ライセンス ファイルの結合と旧バージョンのサポート。

クライアント ワークステーションで実行される Autodesk Inventor のライセンス

ダイナミック ライセンスの例

次の例を見てみましょう。ネットワーク上に Inventor Professional 2016 が 2 ライセンス、Inventor 2016 が 2 ライセンスあるとします。最初のユーザが Inventor Professional 2016 を起動すると、License Manager はまず Inventor 2016 ライセンスを使用します。別のユーザが Inventor Professional 2016 を起動しても、別の Inventor 2016 の製品のライセンスが使用されます。ユーザのいずれかが Inventor Professional 2016 のコマンドを起動すると、Inventor Professional 2016 のライセンスが使用され、Inventor 2016 のライセンスが使用可能になります。

すべてのシートに Autodesk Inventor Professional 2016 をインストールすることをお勧めします。ダイナミック ライセンスにより、上位の機能がインストールされているネットワーク ライセンス ユーザはすべて、必要に応じてあらゆるレベルの機能にアクセスできるようになります。

ダイナミック ライセンスのベスト プラクティス

特定のユーザが特定のアプリケーション(例、Autodesk Inventor)へのアクセスを必要としていることがあらかじめわかっている場合は、そのユーザのコンピュータ上に該当のアプリケーションのみをインストールすれば済みます。このインストールにも、ライセンス プール全体からライセンスが分配されます。

複数のユーザが別の時点に別個の Inventor 製品にアクセスする場合は、すべてのワークステーション上に最高レベルの製品をインストールしてください。このインストールは推奨であり、必須ではありません。

ユーザがアプリケーションを閉じたとき、ライセンスはライセンス プールに返されます。ユーザに、Inventor の使用終了時には Inventor を閉じるように指示してください。これにより、そのライセンスを他のユーザが使用することや、使用されていないクライアント ライセンスを解放するようにサーバを設定することができます。

ダイナミック ライセンスの詳細については、Autodesk® Knowledge Base で「dynamic licensing」というキーワードを検索してください。

Autodesk Inventor の使用は、次のユーザ アクティビティに基づきます。

Inventor のショートカットが 1 つ、デスクトップにインストールされます。この 1 つの Inventor ショートカットにより、購入したすべての Inventor 製品にアクセスできるようになります。ユーザがコマンドをクリックするか、現在アクティブなライセンスよりも上位のライセンスが必要な環境に入ると、Inventor は上位のライセンスに動的に移ります。