ネットワーク トポロジ上でフラッド トレースを実行することができます。ネットワーク トポロジは、図面オブジェクトとその間の関係データで構成されています。
このトポロジでは、特定の距離内にあるすべてのリンクが表示されます。
ネットワークの開始点と、ネットワークが横断可能な最長距離を指定します。リンクやノードを進むにつれて抵抗が蓄積されます。この解析は、抵抗が指定の最大値を超えない範囲で、いくつのリンクやノードを進むことができるかを決定します。たとえば、ホテルから徒歩 10 分の範囲にあるすべてのレストランを探すことができます。
SQL データを使用する式を指定すると、[リンク テンプレート]リストには、トポロジがロードされる図面のリンク テンプレートだけが表示されます。
フラッド トレース解析を使用すると、ネットワーク トポロジの完全性を確認できます。フラッドしていないリンクが含まれるトポロジは不完全です。その場合は、マップ編集ツールでジオメトリを修正してトポロジを再構築できます。
道路網について距離ではなく時間に基づいてネットワーク フラッド トレース解析を実行するには、オブジェクト データ フィールドや外部データベースにリンクされたフィールドを使用して、各リンクに速度や速度制限を指定する必要があります。その後、[順方向抵抗にリンク]パラメータをこの速度制限データを使用する AutoLISP の式に設定します。
たとえば、最大移動時間に基づいてフラッド トレース解析を決定するには、フラッド トレースを開始し、解析の始点を選択して、[順方向抵抗にリンク]に AutoLISP 式を入力し、[最大値]の移動時間を指定します。この解析では、指定された期間内に開始ノードから到達できる街路が表示されます。