トポロジを形成するすべてのオブジェクトを取り出す必要なく、ソース図面のトポロジの一部のクエリーを実行して取り出し、その部分について作業できます。
標準のクエリーを使用する場合とトポロジ クエリーを使用する場合では、3 つの違いがあります。
トポロジ クエリーを使用するときには、取り出した情報を、次の 3 種類のトポロジで現在の図面に保存できます。
ネットワーク トポロジに対する位置に基づくクエリーは、他のリニアまたは点オブジェクトに対するクエリーと同じ動作をします。
トポロジ | 位置に基づくクエリーで取り出したデータ |
---|---|
ノード | ノード |
ネットワーク | リンク。トポロジの一部であればノードも。 |
ポリゴン | リンクまたは図心が選択されている場合、トポロジ。ポリゴン トポロジの一部であればリンクまたはノードも。 |
ポリゴンは、単に境界としてでなく、真の領域として処理されます。以下の例では、ポリゴン領域はクエリー境界を超えているので、ポリゴン全体が取り出されます。しかし、ポリゴンを構成するオブジェクトは、いずれもクエリー境界の一部と交差することはありません。
点位置クエリーは、点を含むポリゴンも取り出します。
トポロジ オブジェクトに対するクエリーの実行には、ノード、リンク、ポリゴン識別子などのオブジェクト データ、リンク上の「始点」および「終点」ノード情報、リンク上の左側および右側情報、ポリゴンなどを使用できます。
トポロジ クエリーは、領域、範囲、リンク数などのデータを取り出すことができます。たとえば、指定された値よりも大きい領域を持つオブジェクトを取り出すクエリーを使用すると、次の 2 種類のクエリーにより異なる結果が得られます。
トポロジ オブジェクトのプロパティ変更を定義する場合、次の表に示されているように、トポロジの特定要素のみが変更されます。
プロパティ変更 | 修正されたオブジェクト |
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ブロック名 | ノードおよびネットワーク トポロジのノード、ポリゴン トポロジ内の図心 |
色 | ノード、リンク、および図心 |
高度 | ノード、リンク、および図心 |
高さ | ノードおよびネットワーク トポロジのノード、ポリゴン トポロジ内の図心 |
画層 | ノード、リンク、および図心 |
線種 | ノード、リンク、および図心 |
回転角度 | ノードおよびネットワーク トポロジ内のノード。ポリゴン トポロジ内の図心 |
尺度 | ノード、リンク、および図心 |
文字スタイル | ノードおよびネットワーク トポロジのノード、ポリゴン トポロジ内の図心 |
幅 | リンク |
文字列 | ノードおよびネットワーク トポロジのノード、ポリゴン トポロジ内の図心( 図心のラベル点に表示されるテキスト) |
厚さ | リンク |
ハッチング | ハッチングされたポリゴン |
標準の[アタッチされた図面のクエリーを定義]コマンドで使用できるドット変数の他に、[トポロジ クエリーを定義]には 2 つの特別ドット変数が用意されています。
ドット変数のうち 3 つは、トポロジ クエリーで異なる結果が得られます。
[レポート オプションを出力]ダイアログ ボックスの[サブ オブジェクトを処理]オプションで、レポート内のオブジェクトを指定します。