注釈テンプレートは、特殊な名前付きブロックとして図面内に保存されます。注釈テンプレートを作成したら、図面に注釈のインスタンスを挿入できます。注釈テンプレートの作成と注釈の挿入は、ブロックの作成および挿入と同様です。
注釈を使用して、次のようなデータ値を使用して図面オブジェクトにラベルを付けます。
注釈テンプレートの項目ごとに「タグ」を 1 つ作成します。 たとえば、静的テキスト「面積:」を含むタグの後に、プロパティ .AREA を含むタグを作成することができます。[ブロック エディタ]を使用して、各タグを相対的に配置します。オブジェクトに注釈をアタッチすると、タグと同じ位置に値が表示されます。
注釈テンプレートはブロックとして図面内に保存されます。通常のブロックと異なり、注釈テンプレートには次の特性があります。
注釈テンプレートに静的テキストを挿入できます。 静的テキストは、注釈をアタッチする各オブジェクトに表示されます。
プロパティを指定したり、式を使用して値を定義することもできます。プロパティまたは式の値は、注釈を挿入したときに決定されます。
たとえば、テキスト「直径」の後に、円の直径を計算する式を指定した注釈テンプレートを作成します。 次に、注釈テンプレートのインスタンスを複数の円オブジェクトに挿入します。各円オブジェクトには、「直径」とその後に円の直径値が表示されます。
テキスト、プロパティ、または注釈テンプレート内の式を変更しても、そのテンプレートに基づいた既存の注釈は変更されません。変更したテンプレートを使用する注釈に変更を適用するには、[再表示]または[更新]コマンドを使用します。
他の図面に格納されている注釈テンプレートを使用するには、[個別バインド]コマンドを使用して、その図面を外部参照としてアタッチします。
外部参照図面内のブロック名の先頭に、接頭語として外部参照図面ファイル名と縦棒が付加されます。注釈コマンドは、ブロック名の先頭の「ACMAP_ANN_TEMPLATE_」という文字列を検索して注釈テンプレートを識別します。したがって、外部参照図面内のテンプレートを現在の図面で使用できるようにするには、このテンプレートの名前を変更する必要があります。
詳細については、AutoCAD ヘルプの「外部参照のバインド」を参照してください。