イメージ解像度について

イメージを挿入するとき、解像度の単位は変更できますが、解像度の値を変更することはできません。既定の解像度の値を、[ラスター拡張機能 オプション]ダイアログ ボックスで設定する必要があります。

GeoTIFF、GeoSPOT などの一部のイメージ形式や、基礎とする配置設定としてワールド ファイルを使用するイメージでは、実世界の座標の解像度の単位になります。たとえば、衛星写真はドット パー マイル(dots-per-mile)に基づくことがあります。この場合は、解像度の単位として[マイル]を選択します。

指定する解像度の単位は、挿入するイメージのタイプによって異なる場合があります。次の 2 つの例は、dpi でスキャンしたイメージの挿入と実世界の単位で保存された航空写真や衛星写真との違いを示しています。

地理参照のないイメージの解像度単位の設定

次の例は、地理参照のないイメージ(実世界の単位データで保存されなかったイメージ)における、ペーパー尺度、解像度の単位、挿入尺度の関係を示しています。尺度によって作成されるイメージ(間取図など)や、スキャナでキャプチャされるイメージは、すべてこのカテゴリに入るものと思われます。

次の例のイメージは、1" = 48" のペーパー尺度で作成されて 300 dpi でスキャンされ、解像度の値 300、解像度の単位インチで図面に挿入されました。その結果、このイメージの尺度は 1" = 48" のペーパー尺度に基づいて設定されました。

地理参照のないイメージを挿入するときに選択する解像度の単位は、そのイメージがスキャンされた単位と一致させる必要があります。この例では、イメージは dpi でスキャンされたので、解像度の単位はインチになります。

注:

尺度は同じ単位に基づかなければならない点に留意してください。たとえば、元の間取図の尺度が 1" = 4' の場合は、どちらの側も同じ単位に変換する必要があります。この場合は、4 フィートをインチに変換し、尺度係数として 1" = 48" を使用します。

地理参照を伴うイメージの解像度単位の設定

次の例は、解像度の単位と地理参照を伴うイメージの関係を示しています。考慮すべきペーパー尺度は存在しないので、フィートやマイルなど、イメージを表す単位を使ってイメージを挿入することができます。イメージの挿入時に尺度を設定する必要はありません。

地理参照を伴うイメージには、GeoSPOT および GeoTIFF ファイル タイプや、基礎とする配置設定としてワールド ファイルを使用するイメージがあります。