3ds Max 2008 で導入されたタブ付きの MAXScript エディタの[検索](Search)メニューには、テキストの検索と置換、行、オフセット、またはブックマークへのジャンプ、およびブックマークの管理を行うためのコマンドがあります。
[検索](Find) ([Ctrl]+[F]) - [検索](Find)ダイアログ ボックスを開きます。
エディタで文字列が選択されている場合、その文字列が自動的に[検索対象](Find what)フィールドに入力されます。Ctrl+F3および Ctrl +Shift+F3を使用すると、[検索](Find)ダイアログ ボックスを開かずに、現在選択されている文字列を直接検索できます。
既定値の検索方向は[下](Down)です。これは、[方向](Direction)ラジオ ボタンを使用して[上](Up)に切り替えることができます。
既定値では、文字列は単語の一部として検索されます。[単語完全一致検索](Match whole word only)をオンにすると、正確に一致する単語が検索されます。
既定値では、検索で大文字と小文字は区別されません。[大文字と小文字を区別する](Match case)をオンにすると、大文字小文字まで一致する項目が検索されます。
[正規表現](Regular expression)オプションをオンにすると、RegEx を使用して検索が行われます。正規表現の使用の詳細については、MAXScript エディタにおける正規表現を使用した検索置換を参照してください。
既定値では、[折り返し](Wrap)がオンになっています。これは、検索がファイルの末尾まで行われた後、ファイルの先頭から続行されることを意味します。検索をファイルの末尾で (上向きに検索している場合は先頭で) 終了するには、このオプションをオフにします。
[バックスラッシュ表現の変換](Transform backslash expressions)をオンにすると、¥t、¥n など前にバックスラッシュ (または円記号) が付いた特殊文字を <tab>、<newline> などの対応する文字に変換できます。たとえば、[検索対象](Find what)フィールドに ¥n と入力し、このオプションをオンにすると、ドキュメント内のすべての改行文字が検索されます。オプションをオフにすると、たとえば、フォーマット文字列内などにある、文字どおりの「¥n」だけが検索されます。エスケープ文字には以下があります。
このオプションは正規表現と一緒には使用できません。[正規表現](Regular Expressions)オプションが選択されている場合は、無効になります。
[次を検索](Find Next) ([F3]) - 複数回押すと、ダイアログ ボックスでの最新の設定に従って、最後に入力された検索文字列が使用されます。この設定は、セッション間で保持されます。このため、最後に入力した文字列は、次に 3ds Max を起動して F3 または Ctrl +Fを押したときにも、入力されたままになっています。
[前を検索](Find Previous) ([Shift]+[F3]) - [検索](Find)ダイアログ ボックスの[方向](Direction)ラジオ ボタンで指定された方向の逆方向に検索します。
[置換](Replace) ([Ctrl]+[H]) - 指定された文字列を検索し、別の文字列に置換します。
[置換](Replace)ダイアログ ボックスには、[検索](Find)ダイアログ ボックスと同じようなコントロールがあります。最も大きな違いは、[置換後の文字列](Replace with)フィールドがあることです。このフィールドは[検索対象](Find what)フィールドと同じように使用でき、置換文字列を入力するか、最近使用した置換文字列をドロップダウン リストから選択できます。
[置換](Replace)ボタンは、たとえば[次を検索](Find Next)ボタンを使用して検索された現在選択されている検索文字列を、置換文字列に置換します。
[すべて置換](Replace All)ボタンは、ドキュメント全体で見つかったすべての検索文字を置換文字列に置き換えます。
[選択範囲内を置換](Replace in Selection)ボタンは、現在選択されているテキスト内にある検索文字列だけを、置換文字列に置き換えます。たとえば、あるキーワードを 1 つの関数内でのみ置換したい場合、その関数の本体を選択し、[選択範囲内を置換](Replace In Selection)ボタンを使用します。
[ファイル内を検索](Find in Files) ([Ctrl]+[Shift]+[F]) - [ファイル内を検索](Find in Files)ダイアログ ボックスを開きます。
[ファイル内を検索](Find in Files)ダイアログ ボックスには、指定したファイルで検索する文字列を入力するための[検索対象](Find what)フィールドがあります。このフィールドは最近使用した検索文字列を含むドロップダウン リストにもなっています。
[ファイル](Files)フィールドには、既定値で一般的な MAXScript ファイル拡張子が含まれますが、ワイルドカードを使用して、任意のファイル名パターンを指定することもできます。このフィールドは最近使用した検索パターンを含むドロップダウン リストにもなっています。
[ディレクトリ](Directory)フィールドを使用すると、検索のルート ディレクトリを指定できます。指定したディレクトリと、そのすべてのサブディレクトリで、検索文字列を含む指定したファイル名パターンのファイルが再帰的に検索されます。このフィールドは最近使用した検索パスを含むドロップダウン リストにもなっています。
[ディレクトリ](Directory)フィールドの右にあるボタンを使用すると、パスからフォルダの名前を 1 つずつ削除できます。つまり、1 つの上のディレクトリ階層に移動します。
[参照...](Browse...)ボタンを使用すると、[フォルダの参照](Get Directory)ダイアログ ボックスを使用して検索パスを選択できます。
[単語完全一致検索](Match whole word only)チェックボックスをオンにすると、独立した単語を検索できます。オフ (既定値) にすると、部分文字列検索が実行されます。
[大文字と小文字を区別する](Match Case)チェックボックスをオンにすると、大文字小文字まで正確に一致する単語を検索できます。既定値では、大文字小文字を区別せずに検索されます。
指定した設定を使用して検索するには、[検索](Find)ボタンを押します。キャンセルするには、[キャンセル](Cancel)ボタンを押します。
検索の結果は、エディタの 出力ペインに表示されます。出力ペインは、編集ペインの下または右にあります。
出力ペインで検索結果のファイル名をダブルクリックすると、編集ペインの新しいタブにそのファイルが開かれ、検索文字列がある行が選択されます。一致した行は黄色い丸で示されます。
[移動](Go To) ([Ctrl]+[G]) - [移動](Go To)ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスを使用すると、特定の行番号または文字オフセットにジャンプできます。番号は、MAXScript リスナーまたはデバッガのエラーメッセージからコピーできます。このダイアログ ボックスには現在行と最後行およびオフセットが表示されます。
[前のブックマーク](Previous Bookmark) ([Shift]+[F2]) - 前のブックマークにジャンプします。
[ブックマークを切り替え](Toggle Bookmark) ([Ctrl]+[F2]) - 現在行のブックマークのオン/オフを切り替えます。
[すべてのブックマークをクリア ](Clear All Bookmarks) - 現在ドキュメントのすべてのブックマークをオフにします。