ポジショナル引数とキーワード引数

1 つの関数は次の 2 つの種類の引数をとることができます。

オプションのキーワード引数は、コマンドが多くのオプションを持つことができるため、コマンド言語に便利です。特に、ほとんどの関数が多くのオプションのキーワード引数を持つ 3ds Max では非常に便利です。たとえば、シーン オブジェクトを作成するすべての関数は、作成用パラメータとしてオプションのキーワード引数を持ちます。これらの関数には 100 を超える引数があることもあり、ポジショナル引数を使用すると実行不可能になります。

ポジショナル引数の例には、次のような print 関数の構文があります。

print <value> [to:<file>] 	 

<value> はポジショナル引数で、必須です。to: <file> はオプションのキーワード引数です。 to は引数キーワードで、<file> は引数の値です。 to 引数の値が unsupplied の場合、MAXScript は <value> をリスナーに出力します。それ以外の場合、<value><file> で指定したファイルに出力されます。

もう 1 つの例として、次のように 3ds Max シーンの球オブジェクトを 1 つの引数だけで作成することができます。

sphere()

または、引数を 1 つだけ指定することができます。

sphere radius:23

あるいは、次のようにオプションの引数を加えて指定することもできます。

sphere segs:20 smooth:on radius:15 hemisphere:0.5 mapcoords:on

3ds Max オブジェクトの作成時に指定されなかったキーワード引数には、既定値が使用されます。各キーワード引数に使用される既定値は、オブジェクト クラスの説明に記載されています。