3D 解析のための自動射出時間の計算が改善されています。
このオプションは[プロセス設定]内にあり、充填過程の射出時間を自動計算します。 値は、充填過程の簡易計算で、成形品メッシュ、ホット/コールド ランナー、射出位置を使って生成されます。生成される値は、射出時間の概算にすぎませんが、充填過程で使用する妥当な尺度になります。解析が完了すると、[自動射出時間](AIT)の値は、[充填制御]の下の充填ログで確認できます。
3D コードの
[自動射出時間]のパフォーマンスは次の 2 点で改善されています。
- 計算速度の向上
- 計算精度の改善
このアップグレードの結果、以前のリリースとは大幅に異なる結果になることがあり、多くのモデルで約 ±10%-15% の計算時間の違いが生じます。
特に注目すべきなのは、
[自動射出時間]が金型で決定される射出圧縮とオーバーモールディングの解析結果で、以前のリリースとは 100% も異なることがあります。
- 以前のリリースの射出圧縮解析の場合、金型を開いた状態で AIT が計算されていました。このリリースでは、金型を閉じた状態で計算されます。
- 以前のリリースのオーバーモールディング解析の場合、AIT は 2 回目のショットを計算するときに、1 回目のショットの材料特性を使用していました。 このリリースでは、2 回目のショットの材料特性を使用します。