急速加熱冷却解析の誘導加熱

Dual Domain と 3D メッシュ モデルに対する急速加熱冷却解析シミュレーションの加熱オプションに、誘導加熱が追加されました。

誘導加熱は非常に複雑なテクノロジで、金型材料の正確な選択に大きく依存します。加熱が必要な成形品上に磁気の強いインサートを戦略的に配置すること、また、磁気特性の低い金属インサートを金型に配置することは、成形品付近の磁場を強めるために非常に重要なことです。また、誘導コイルの配置と正確な形状も非常に重要で、詳細部分まで正確にモデリングする必要があります。

誘導ソリューションの精度は金型の相対的透磁率と抵抗率に全面的に依存するため、誘導加熱をシミュレートする場合は金型全体の金型材料を指定する必要があります。また、熱伝導率、密度および比熱を指定する必要もあります。テクノロジのメリットを十分に活用するには、特定の金型材料のみを誘導加熱に使用する必要があります。通常の金型材料は磁気が弱いため、誘導加熱のアプリケーションではあまり効率的ではありません。

金型全体の形状を誘導コイルを含めて正確にモデリングし、成形品の表面で最適な誘導加熱が得られるようにします。シミュレーション環境が整ったら、誘導コイル CAD ボディの特性を[誘導コイル(3D)]に設定します。境界条件として、このコイル ボディの高電位端子と低電位端子を設定します。高電位端子では、端子に適用されるソース電流または電圧を指定します。誘導コイル(3D)ボディ自身のコイルに適用される交流電流の周波数を設定します。

冷却(FEM)解析を含む解析順序を選択します。冷却(FEM)解析のすべての標準の結果が提供されます。また、誘導加熱コイル素子がモデル内に存在する場合は誘導加熱解析も実行され、次の新しい結果を提供します。