以下は、Hello World という、単純なプラグインの作成方法を示します。
新しくコンピュータ言語を学習するときに最初に目にするプログラムは、たいていの場合「Hello World」プログラムです。この伝統に従って、最初に「Hello World」プラグインを作成します。このプラグインは、Maya が起動されたウィンドウ上に「Hello World」と出力します。
#include <maya/MSimple.h> #include <maya/MIOStream.h> DeclareSimpleCommand( helloWorld, "Autodesk", "2016.5"); MStatus helloWorld::doIt( const MArgList& ) { cout << "Hello World\n" << endl; return MS::kSuccess; }
helloWorld.cpp というファイルに保存した場合は、以下のようにコンパイルします。
g++412 -c -I. -I.. -I/usr/autodesk/maya2016.5/include -I/usr/X11R6/include -m64 -O3 -pthread -pipe -D_BOOL -DLINUX_64 -DREQUIRE_IOSTREAM -fPIC -mtune=pentium4 -Wno-deprecated -fno-gnu-keywords helloCmd.cpp g++412 -shared -m64 -O3 -pthread -pipe -D_BOOL -DLINUX -DREQUIRE_IOSTREAM -mtune=pentium4 -Wno-deprecated -fno-gnu-keywords -Wl,-Bsymbolic -shared -o helloCmd.so helloCmd.o -L/usr/autodesk/maya2016-x64/lib -lOpenMaya -lFoundation
helloWorld.cppというファイルに保存した場合、「Windows 環境」および「Mac OS X 環境」の「プラグインのビルド ファイルを作成する」に記述されているプラットフォーム固有の指示に従ってコンパイルできます。
ファイルをコンパイルしたら、Maya にロードします。プラグインをロードするを参照してください。コマンド ウィンドウに「helloWorld」と入力し、Enter キーを押してコマンドを実行すると、出力ウィンドウに「Hello World」と表示されます。