ご使用の Maya アドオンが単一のプラグイン、スクリプトファイル、アイコンなどの単一のファイルで構成されている場合、一般的にファイル自体を圧縮形式で配布し、エンド ユーザに適切なディレクトリにコピーしてもらうのが合理的です。
たとえば、C++ または Python で作成されたプラグインをインストールする場合、そのプラグイン ファイルを MAYA_PLUG_IN_PATH 環境変数内のいずれかのディレクトリにコピーするだけでインストールできます。
複数のユーザが同じプラグインを使用する必要がある場合には、個別にインストールするのではなく、通常はネットワーク ドライブのディレクトリなど、すべてのユーザがアクセスできる共有ディレクトリにインストールするのが望ましいでしょう。これにより、現場の管理者は、後でファイルの新しいバージョンがリリースされたときも非常に簡単に適用できます。
共有ディレクトリをすべてのユーザに対して有効にするには、すべてのユーザの MAYA_PLUG_IN_PATH に追加する必要があります。既定では、MAYA_PLUG_IN_PATH にはユーザ専用ディレクトリとシステム全体のディレクトリの両方が収められています。システム全体のディレクトリは、パスが固定されたディレクトリや Maya のインストール場所を基準とした相対パスのディレクトリに分割できます。たとえば Maya 2016 on Linux では、MAYA_PLUG_IN_PATH に次のシステム全体のディレクトリが用意されています。
最初の 2 つのパスは Maya のインストール場所に関係なく同じですが、3 番目のパスには Maya のインストール先のディレクトリ ツリーの最上部である /usr/autodesk/maya/2016 が含まれています。Maya が /opt/maya2016 にインストールされている場合、最初の 2 つのパスは同じですが 3 番目のパスは次のようになります。
このことは、すべてのユーザがプラグインを使用できるようにする方法が、次のようにいくつかあることを意味します。
MEL または Python で作成したスクリプト ファイルの場合も、これらと同じ手法が有効です。ただし、MAYA_PLUG_IN_PATH は使わずに、ユーザの MAYA_SCRIPT_PATH 環境変数に登録したディレクトリにスクリプトをインストールする必要があります。同様に、アイコンをユーザの XBMLANGPATH 環境変数のディレクトリに、プリセットをユーザの MAYA_PRESET_PATH のディレクトリにインストールする必要があります。
各環境変数がどのディレクトリに設定されているかを確認するには、次のようにMaya スクリプト エディタ または Maya コマンド ラインで getenv コマンドを使用します。
getenv MAYA_PLUG_IN_PATH
希望のディレクトリに環境変数を設定することもできます。これを行うには、Maya.env ファイルを作成する必要があります。
Maya.env ファイルが各プラットフォームのどの場所に保存されるかなどの詳細については、「Maya.env を使用して環境変数を設定する」を参照してください。