ジャンプ先: 概要. 戻り値. フラグ. MEL 例.

概要

expression [-alwaysEvaluate uint] [-name string] [-object string] [-safe string] [-shortNames] [-string string] [-timeDependent string] [-unitConversion string]

expression は、取り消し可能、照会可能、および編集可能です。

このコマンドは、現在のシーンに属するエクスプレッションを記述します。エクスプレッションは、変換、数学的な操作、シーンのあらゆる数値アトリビュートの論理的決定を実行でき、C に似た構文がある、長さに制限のないコードのブロックです。1 つのエクスプレッションは、数値アトリビュートをいくつでも読んで変更することができます。理論上、シーンのエクスプレッションはすべて 1 つの長いエクスプレッションに結合することができますが、できるだけ効率的で使用や編集をしやすくするには、分割しておいた方が便利です。

このコマンドをコマンド ラインまたはスクリプトで送信する場合、エクスプレッション エディタ(Expression Editor)で読むときにわかりやすいように、エスケープされた改行(¥n)、タブ(¥t)を必ず埋め込みます。また、システムが文字列の末尾と混同しないように、エクスプレッション中の引用符はエスケープする(¥")必要があります。エクスプレッション エディタ(Expression Editor)を使用する場合、これらのキャラクタがすでに引用符で囲まれていない限りエスケープされます。

パーティクル シェイプのパーティクル単位のアトリビュートを変更または使用するエクスプレッションは、「dynExpression」コマンドを使用する必要があることに注意してください。

戻り値

string作成されたエクスプレッションの名前。

照会モードでは、戻り値のタイプは照会されたフラグに基づきます。

フラグ

alwaysEvaluate, name, object, safe, shortNames, string, timeDependent, unitConversion
ロング ネーム(ショート ネーム) 引数タイプ プロパティ
-alwaysEvaluate(-ae) uint createqueryedit
TRUE の場合(既定)、他の入力が変更されて出力が要求されたかに関わらず、時間が変更されるたびにエクスプレッションを評価します。FALSE の場合、1 つまたは複数の入力が変更されて出力が要求された場合のみ、エクスプレッションを評価します。「time」または「frame」が入力の場合、エクスプレッションは TRUE に設定されているかのように動作することに注意してください。
-name(-n) string createqueryedit
エクスプレッションに使用するディペンデンシー グラフ ノードの名前を設定します。
-object(-o) string createqueryedit
エクスプレッションの「default」オブジェクトを設定します。これによって、エクスプレッション ライターは頻繁に使用するオブジェクトの名前を入力する必要がありません。次の例を参照してください。
-safe(-sf) string query
この式の実行中に副作用が生じる可能性がない場合は、true を返します。安全な式は最適化され、alwaysEvaluate フラグが設定されている場合も、必要なときのみ評価できるようになります。
-shortNames(-sn) createqueryedit
-q/query フラグとともに使用すると、できるだけ短いアトリビュート名を返すようにようにコマンドに指示します。既定では、オブジェクト名を含めてエクスプレッションにどのように入力するかに関わらず、アトリビュートのロング ネームを返します。このフラグを設定するたびに、ショート バージョンで、さらに既定のオブジェクトに属するアトリビュートとしてアトリビュート名を返します。フラグを指定しなければ、オブジェクト名は表示されません。
-string(-s) string createqueryedit
エクスプレッションの文字列を設定します。
-timeDependent(-td) string query
式が「time」または「frame」キーワードを参照している場合は、true を返します。これらが参照されていると、強制的に時間に接続されます。式に「safe」フラグが設定されていて時間に依存しない場合は、alwaysEvaluate がオンになっているときでも、常に必要に応じて評価されます。それ以外の場合は、時間経過とともに式はダーティになります。
-unitConversion(-uc) string queryedit
作成時に指定した単位変換ノード選択可能な値は、「closestPoint」、「rayCast」、「closestComponent」です。既定は「all」です。angularOnly の場合、angular アトリビュートにのみ単位変換ノードを挿入します。( 度からラジアンへの変換が可能です)。これはパフォーマンス調整のためです。照会すると、エクスプレッションを作成または最後に編集したときに使用したオプションを返します。

フラグはコマンドの作成モードで表示できます フラグはコマンドの編集モードで表示できます
フラグはコマンドの照会モードで表示できます コマンド内でフラグを複数回使用できます。

MEL 例

expression -s "a.translateX = b.translateX * sin(c.translateX)";

expression -o "ball" -s "tx = sin(time);";