ジャンプ先: 概要. 戻り値. フラグ. MEL 例.

概要

instance [-leaf] [-name string] [-smartTransform] [objects]

instance は、取り消し可能、照会不可能、および編集不可能です。

インスタンスを作成することによって、同じシーンに同じオブジェクトを 2 回登場させることができます。このためには、既存のオブジェクトをポイントする新規トランスフォームを作成します。トランスフォームへの変更によってほかのものが影響を受けることはありませんが、「インスタンス化された」オブジェクトへの変更は、すべてのインスタンスに影響を与えます。これはノードが共有されているからです。

オブジェクトが指定されていない場合、選択したリストがインスタンス化されます。オブジェクトをインスタンス化すると、選択したオブジェクトをポイントする新規トランスフォームが作成されます。

スマート トランスフォーム機能を使用すると、インスタンス間で事前に行われた変換に基づき、インスタンスを新規インスタンス オブジェクトにトランスフォームすることができます。

例: オブジェクトをインスタンス化して、別の位置に移動します。スマート トランスフォーム フラグを使用して、もう一度このオブジェクトをインスタンス化します。このオブジェクトは、前に移動したのと同じ距離だけ、もう一度移動されます。

注: スマート インスタンスどうしの間でリストを変更すると、トランスフォーム情報が削除されます。

インスタンス化の操作によって作成された新規オブジェクトのリストが返されます。

関連項目: duplicate

戻り値

string新しいトランスフォーム ノードの名前が返されます。

フラグ

leaf, name, smartTransform
ロング ネーム(ショート ネーム) 引数タイプ プロパティ
-leaf(-lf) create
末端のオブジェクトをインスタンス化します。duplicate コマンドと同様の動作をしますが、末端のオブジェクトがインスタンス化されます。
-name(-n) string create
新規インスタンス名を指定します。
-smartTransform(-st) create
トランスフォーム間の移動に基づき、インスタンス項目を変換します。

フラグはコマンドの作成モードで表示できます フラグはコマンドの編集モードで表示できます
フラグはコマンドの照会モードで表示できます コマンド内でフラグを複数回使用できます。

MEL 例

  // Create a hierarchy
  sphere -n sphere1; move 3 0 0;
  sphere -n sphere2; move -3 0 0;
  group -n group1 sphere1 sphere2;
  group -n group2 group1;

  // Create an instance of one of the spheres
instance sphere1;

  // Duplicate the hierarchy except for the shapes which are
  // instanced.instances of all leaf level shapes
instance -leaf group1;

  // Create a row of 4 instanced circles which are equally spaced
  circle -n circle1;
  instance; move 3 0 0;
  instance -smartTransform;
  instance -smartTransform;