リリース 3.0 以降、Maya ではパーティクルのライフスパンの操作が簡単になりました。パーティクル単位でランダムあるいは一定のライフスパンを設定するのに、エクスプレッションを使用する必要がありません。「基本的な nParticle プロパティを設定する」を参照してください。
ライフスパン PP のみ(lifespanPP only)以外のライフスパン モードを使用する場合、最終 PP ライフスパン(Final Lifespan PP)をエクスプレッション内の文で読み出すことはできますが、代入することはできません。Maya の以前のバージョンで、次のようなエクスプレッションを記述したとします。
opacityPP = 1 - age/lifespanPP;
Maya 3.0 でもこれは正しく動作しますが、ライフスパン モードがライフスパン PP のみ(lifespanPP only)の場合にかぎります。バージョン 3.0 からは、このエクスプレッションは次のように記述します。
opacityPP = 1 - age/finalLifespanPP;
このエクスプレッションはすべてのライフスパン モードに有効です。最終 PP ライフスパン(finalLifespanPP)には常に、あらゆるモードにおいてパーティクルに使用される実際のライフスパンが保存されているからです。
Maya 3.0 より前のバージョンで作成された PP ライフスパン(Lifespan PP)に関連するエクスプレッションは、ライフスパン モードとしてライフスパン PP のみ(lifespanPP only)を選択しているかぎり、正常に機能します。一定(Constant)モードまたはランダム範囲(Random Range)モードを選択するときは、PP ライフスパン(Lifespan PP)ではなく、最終 PP ライフスパン(Final Lifespan PP)から読み込むようにします。ライフスパン PP のみ以外のライフスパン モードを使用する場合は、最終 PP ライフスパン(finalLifespanPP only)を使用する必要があります。