Maya のプリファレンスをリセットすることが、頂点モードでオブジェクトを移動するときに発生する可能性がある多くの問題(メニューが見つからない、起動に失敗する、パフォーマンスが低下する、など)のトラブル シューティングにおける最初の良いステップになる場合があります。
ディレクトリを名前変更したり削除することによってプリファレンスを除去すると、次回アプリケーションを実行するときに Maya により新しいプリファレンスが作成されます。これによりツールやオプションが既定値に更新され、経験したことがない、または想定していなかったツールの動作を簡単に解決できる場合があります。
注: プリファレンス(Preferences)ウィンドウで、単に出荷時の既定の設定に戻す場合は、このウィンドウでを選択します。これを行うと、プリファレンス(Preferences)ウィンドウのすべてのカテゴリのプリファレンスがリセットされることに注意してください。
ヒント: Maya を常にスムーズに実行できるようにするために、新しい修正パッチ、サービス パック、または更新されたバージョンをインストールするたびにプリファレンスを除去することが特に有効です。
基本設定を除去する前に、影響を受けるディレクトリにデータを保存していたかどうか確認し、必要に応じてバックアップを作成してください(たとえば、¥projects¥default¥renderData ディレクトリや ¥projects¥default¥images ディレクトリにイメージを保存していた場合など)。
すべてのプリファレンスを除去するには
- 次のディレクトリを探します。
- Windows:
<ドライブ>:¥Documents¥maya¥<バージョン>¥
- Mac OS X:
/Users/<username>/Library/Preferences/Autodesk/maya/<version>/
- Linux: /home/<username>/maya/<version>/
- ディレクトリを削除するか、コピーを保持する場合はディレクトリの名前を変更します(/myprefs_backup/ など)。
このプロセスによって問題が解決しない場合でもプリファレンスを復元できるため、ディレクトリの名前を変更することを強くお勧めします。
- Mayaを再起動し、プロンプトが表示されたら既定のプリファレンスを作成するオプションを選択します。
Maya は、同じ場所に既定のプリファレンス ディレクトリを再作成します。インタフェースは「出荷時の既定」のレイアウトに復元されます。
重要: より反復的なトラブルシューティング アプローチを用いる場合は、プリファレンスのディレクトリのサブセットのみを除去するとよいでしょう。たとえば、まず ..¥<version> ¥projects¥default¥autosave ディレクトリのみを削除して、発生している問題が解決するかどうかを確認します。問題が解決しない場合は、..¥ <version> ¥projects¥default¥clips、次に ..¥ <version>¥projects¥default¥data という具合に削除していきます。