nHair ディスプレイスメント(Displacement)アトリビュート

このセクションには、ヘアのディスプレイスメント プロパティを制御するアトリビュートが含まれます。

カール(Curl)

各ヘアに適用されるカールのディスプレイスメント量です。ディスプレイスメントの量は、ヘアの幅に比例します。束のカール(Clump Curl)は束の中心に大きなカールを作成しますが、このアトリビュートは個々のヘアの方向にカールを作成します。

カールの頻度(Curl Frequency)

カールの割合です。この値が大きいとカールの量も多くなります。ディスプレイスメントの量は、ヘアの幅に比例します。

ノイズ方法(Noise Method)

ランダム(Random)は縮れたチリチリのヘアに適しており、その他のよりスムーズなノイズ方法は、自然なシェイプとヘアの束(Hair Clump)の基礎構造を提供することができます。

ランダム(Random)

隣接したヘアに関係しない、各ヘアの小刻みな揺れ(wiggle)としてノイズを定義します。

サーフェス UV (Surface UV)

ノイズ ディスプレイスメントを容量で定義し、サーフェス全体にわたるヘアの UV 分布に対する相対量です。ノイズは、サーフェスに関する U、V のスケールと、ヘアの長さだけマッピングされる 3 番目の次元(W)を持つ 3D 空間領域です。

束の UV (Clump UV)

束と相関するノイズを定義します。隣接する束は完全に独立したノイズを持ちます。ノイズの周波数は、サーフェスの密度パラメータによって影響を受けません。

ノイズ(Noise)

ヘアの Perlin ノイズ ディスプレイスメントの量です。ディスプレイスメントの量は、ヘアの幅に比例します。これにより、結び目のあるちりちりの髪を作成できます。

ノイズの詳細(Detail Noise)

スムーズな(サーフェス UV (Surface UV)束の UV (Clump UV))ノイズ方法(Noise Methods)を使用する場合に追加される二次的な高周波ノイズの量です。このオプションにより、ベース ノイズのスムーズな波形の上に微妙なディテールを加えることができます。この値がゼロでない場合、第 2 ノイズのオフセット計算が実行されるため、ディテール ノイズがないスムーズなノイズよりヘアの計算に時間がかかる場合があります。

ノイズ周波数(Noise Frequency)

ヘアに沿ったノイズ オフセットの空間スケールです。この値を大きくすると、細かくちぢれたヘアになります。

ノイズ周波数 U (Noise Frequency U)

スムーズな(サーフェス UV (Surface UV)束の UV (Clump UV))ノイズ方法(Noise Methods)が使用されるとき、このアトリビュートは、ヘアがアタッチされているサーフェスの U パラメータ方向のノイズ周波数をスケールします。

ノイズ周波数 V (Noise Frequency V)

スムーズな(サーフェス UV (Surface UV)束の UV (Clump UV))ノイズ方法(Noise Methods)が使用されるとき、このアトリビュートは、ヘアがアタッチされているサーフェスの V パラメータ方向のノイズ周波数をスケールします。

ノイズ周波数 W (Noise Frequency W)

スムーズな(サーフェス UV (Surface UV)束の UV (Clump UV))ノイズ方法(Noise Methods)が使用されるとき、このアトリビュートは、ヘアの長さに沿ってノイズ周波数をスケールします。

サブ束方法(Sub Clump Method)

UV でのサブ束(Sub Clump)の定義方法を決定します。

サーフェス UV (Surface UV)

サブ束が、サーフェス UV 空間全体を基準にしてレイアウトされます。このため、毛根の中には、隣接する毛根と束を共有する毛根が発生します。サブ束の密度は、ヘア システムをアタッチするサーフェスの密度パラメータによって影響を受けます。サーフェス全体に渡る束の合計数 は、U 束の数(Num UClumps)V 束の数(Num VClumps)の積です。

束の UV (Clump UV)

各束のサブ束の数は、U 束の数(Num UClumps)V 束の数(Num VClumps)の積です。すべての毛根は、束の幅に関わりなく、同一の数のサブ束を持ち、サブ束の幅は束の幅によって決まります。サーフェス UV (Surface UV)の場合、束が小さければ小さいほどサブ束の数が少なくなり、束の幅はサーフェスの密度パラメータによって決まります。

サブ束(Sub Clumping)

第 2 の束がまとまる量です。サブ束(Sub Clumping)は、濡れた見た目に適しています。これらの束は、ヘアがアタッチされているサーフェスの UV 空間を基準にしたグリッドで定義されます。

サブ束のランダム偏差(Sub Clump Rand)

ノイズ機能を使用して、サブ束をランダム化します。大きい値を設定すると、束は不規則なシェイプに変形されます。

U 束の数(Num UClumps)

ヘア システムをアタッチするサーフェスの U 次元のサブ束数です。

V 束の数(Num VClumps)

ヘア システムをアタッチするサーフェスの V 次元のサブ束数です。

ディスプレイスメント スケール(Displacement Scale)

ランプ(グラフ)を使用して、カール(Curl)ノイズ(Noise)サブ束(Sub Clumping)を変化させることで、ヘアの束(hair clump)の根元から先までの変形具合の程度を変化させることができます。

グラフの左側が根元、右側が先端にあたります。左側がゼロの場合、効果は漸増的に加えられます(ヘアの根元の位置は変わりません)。