以下の指示は、mental ray for Maya 2016 および mental ray standalone 3.13.1 に該当します。旧バージョンについての情報は、該当バージョンの Maya または mental ray のマニュアルを参照してください。
そのマシンに対して、アドニミストレータまたはルートの権限があることを確認してください。
以下は、確認が必要な、原因となりうる事項です。
1 つの可能性としては、使用したネットワーク ポート番号が他のサービスで使用されていることが考えられます。サービス ファイルにポート 31310 (mental ray standalone)またはポート 7416 (mental ray for Maya Satellite)を使用しているその他のエントリが存在しないことを確認します。そのポート番号がすでに使用されている場合は、使用可能な新しいポート番号を選択して、共通に使用されるすべてのマスター マシンとスレーブ マシンでその番号を使用します。
必要に応じてポート番号を変更してください。
Linux や Windows 上で変更するには、次の場所にあるポート サービス ファイルを編集します。
Mac OS X 上でポート番号を変更する場合は、次の操作を実行します。
サービス ファイルに次の行が存在するかを確認します。
実際のサービスの名前は異なることがあります。services ファイルを確認してください。
ここで、7416 または 31310 はポート番号です。ポート番号がマスター マシンとすべてのスレーブ マシンで同じであることを確認します。
Windows 上でサーバを再起動するには、mental ray の bin ディレクトリに移動し、以下を入力します。
raysat2016server.exe /stop raysat2016server.exe /start
rayserver.exe /stop rayserver.exe /start
mental ray Standalone と mental ray Satellite を使用してネットワーク レンダリングを行うためには、Linux プラットフォーム上に xinetd がインストールされている必要があります。
スーパー ユーザの権限を使用してコマンド yum install xinetd を実行し、再起動してから mental ray Standalone または mental ray Satellite をインストールしてください。
Linux の xinetd コンフィギュレーションをチェックするには
ls /etc/xinetd.d
mi-ray (mental ray standalone)または mi-rayset (mental ray for Maya Satellite)という名前のファイルが存在していなければなりません。
mental ray:
# description: mental ray for maya network rendering service mi-ray { flags = REUSE socket_type = stream user = nobody wait = no server = /usr/local/mi35/bin/rayd log_on_failure += USERID }
mental ray for Maya Satellite:
# description: mental ray for maya network rendering service mi-raysat { flags = REUSE socket_type = stream user = nobody wait = no server = /usr/local/mi35/bin/raysatd log_on_failure += USERID }
/etc/init.d/xinetd restart
ps -e | grep -v grep | grep xinetd
次のような行が表示されます。
980 ? 00:00:02 xinetd
最初の番号が、xinetd のプロセス ID です。
RedHat 7.2 のシステムでは、xinetd は、USR2 シグナルを受信すると設定を再び読み込みます。RedHat 7.3 の場合は、HUP シグナルを受け取った際に構成のリロードが行われます。xinetd のプロセス id が 980 である RedHat 7.3 システムでは、次のコマンドを実行します。
kill -HUP 980
xinetd で新しいサービスが認識され、ネットワークの別のノードからレンダー要求を送信できるようになるはずです。
1 つのマシン上で複数のバージョンの mental ray standalone を実行する場合は、サービス ファイルに各バージョンの mi-ray* エントリが存在することを確認します。
たとえば、同一マシン上に mental ray 3.3 と mental ray 3.4 が存在し、mental ray 3.3 (または 3.4)の mi-ray エントリを変更する可能性がある場合は、
サービス ファイルに独自の mental ray 3.3 用 mi-ray 変数を作成します。
サーブス ファイルの内容は次のようになります。
mi-ray 7003/tcp # used for mental ray 3.4 mi-raysat 7103/tcp # used for mental ray satellite 3.4 mi-ray_33 7155/tcp # used for mental ray 3.3
サーバの更新も必要です。
サーバ ファイルの名前を変更するには(Windows)
サーバ ファイルの名前を変更するには(Linux)
{ flags = REUSE socket_type = stream user = nobody wait = no server = /usr/local/mi33/bin/ray_33d log_on_failure += USERID }
mental ray satellite for Maya の旧バージョンから現在の mental ray satellite の間には多数の変更点があるので、現在のリリースの Maya がインストールされたマスタで、旧バージョンの Maya がインストールされたスレーブを使用した場合、互換性がありません。
同じバージョンの Maya (たとえば、Maya 2016 または Maya 2015)がインストールされているマスター マシンとスレーブ マシンを使用してください。