以前に作成したアニメーションのエクスプレッションを検索する

エクスプレッションの作成後、それを変更して別のアニメーションを作成する場合があります。エクスプレッションを編集するには、そのエクスプレッションをエクスプレッションエディタ(Expression Editor)に表示します。ここでは、編集するエクスプレッションを検索して表示する方法を説明します。

注: エクスプレッションエディタ(Expression Editor)では、MEL スクリプトノードを検索して編集することができます。

名前でエクスプレッションを検索する

エクスプレッションを名前で検索するには、シーン内のすべてのエクスプレッションのリストを表示して、その中から目的のエクスプレッションを選択します。

エクスプレッションを名前で検索するには

エクスプレッションエディタ(Expression Editor)で、フィルタの選択 > エクスプレッション名(Select Filter > By Expression Name)を選択します。
エクスプレッションエディタ(Expression Editor)にエクスプレッション(Expressions)リストが表示されます。このリストには、シーン内で作成されたすべてのエクスプレッションが表示されます。
リストのエクスプレッション名をクリックします。
エクスプレッションの内容がエクスプレッションテキストフィールドに表示されます。

エクスプレッション名を忘れた場合は、目的のエクスプレッションがエクスプレッションテキストフィールドに表示されるまで、リストの個々のエクスプレッション名をクリックしてください。

注: パーティクルのシェイプノードについては、作成時のエクスプレッション、ダイナミクスの計算前のランタイムエクスプレッション、ダイナミクスの計算後のランタイムエクスプレッション、またはこれらすべてを作成することができます。パーティクルのシェイプノードの名前の下に、この 3 種類のエクスプレッションがすべて表示されます。これらのエクスプレッションに名前を付けたり、名前を変更することはできません。
これらのエクスプレッションを検索するには、エクスプレッション(Expressions) リスト内でパーティクルのシェイプノードの名前を探します。

ダイナミクス前のランタイム(Runtime before dynamics)、ダイナミクス後のランタイム(Runtime after dynamics)、または作成時(Creation)チェックボックスのうち該当するものをクリックして、必要なエクスプレッションを表示します。

オブジェクトを選択してエクスプレッションを検索する

エクスプレッションの名前を忘れた場合は、そのエクスプレッションによって制御されるオブジェクトを選択して、エクスプレッションを検索することができます。また、非パーティクルのシェイプノードのオブジェクトについては、エクスプレッションによって制御されるアトリビュートをアトリビュート(Attributes)リストから選択して、検索範囲を限定することができます。

オブジェクト名とアトリビュート名でエクスプレッションを検索するには

アウトライナ(Outliner)やハイパーグラフ(Hypergraph)、ワークスペース(workspace)でオブジェクトまたはノードを選択します。
エクスプレッションエディタ(Expression Editor)(ウィンドウ > アニメーションエディタ > エクスプレッションエディタ(Windows> Animation Editors > Expression Editor))で、フィルタの選択 > オブジェクト/アトリビュート名(Select Filter > By Object/Attribute Name)を選択します。
これはエクスプレッションエディタ(Expression Editor)の既定の検索方法です。
オブジェクトフィルタ > 選択したオブジェクト(Object Filter > Selected Objects)を選択します。
選択したオブジェクト名と適切なアトリビュートがウィンドウに表示されます。
非パーティクルのシェイプノードのオブジェクトについては、エクスプレッションによって制御されるアトリビュート名をリストから選択します。
エクスプレッションにコントロールされるアトリビュートの名前を忘れた場合は、アトリビュートフィルタ > エクスプレッションに接続済み(Attribute Filter > Connected to Expressions)を選択してください。選択したオブジェクトのエクスプレッションに制御されるアトリビュートだけがアトリビュート(Attributes)リストに表示されます。目的のエクスプレッションがエクスプレッション(Expression)テキストフィールドに表示されるまで、アトリビュート(Attributes)リストの個々のアトリビュート名をクリックしてください。

パーティクルのシェイプ(Shape)ノードについては、他のオブジェクトとは違って、アトリビュートごとに別々のエクスプレッションを作成することができません。パーティクルのシェイプノード 1 つにつき、作成時のエクスプレッション 1 つとランタイムエクスプレッション 2 つ(ダイナミクスの計算の前と後)しか記述できないため、エクスプレッションエディタ(Expression Editor)のアトリビュート(Attributes)リストからアトリビュートを選択する必要はありません。詳細については、「パーティクルエクスプレッションについて」を参照してください。

注: アトリビュート(Attributes) リストには、ロックされていないキー設定可のアトリビュートだけが表示されます。チャネルコントロールエディタ(Channel Control Editor)(ウィンドウ > 一般エディタ > チャネルコントロール(Windows > General Editors > Channel Control))を使用して、アトリビュートがキー設定可かロック状態かを選択できます。
アトリビュートリストに表示されない、キー設定不可のアトリビュートについてエクスプレッションを作成するには、選択したオブジェクトとアトリビュート(Selected Object and Attribute)テキストフィールドに「object.attribute」という形式でオブジェクト名とアトリビュート名を入力します。

項目タイプでエクスプレッションを検索する

エクスプレッションに制御されるオブジェクトタイプに基づいて、エクスプレッションを検索することができます。たとえば、エクスプレッションの名前は思い出せないけれども、そのエクスプレッションを Shader ノードに適用したことを覚えている場合は、シーン内のシェーダ(Shader)ノードを制御するエクスプレッションに検索範囲を限定することができます。

項目タイプでエクスプレッションを検索するには

エクスプレッションエディタ(Expression Editor)で、フィルタの選択 > オブジェクト/アトリビュート名(Select Filter > By Object/Attribute Name)を選択します。
オブジェクトフィルタ(Object Filter)メニューから、エクスプレッションによって制御されるオブジェクトや項目のタイプを選択します。
アトリビュートフィルタ > エクスプレッションに接続済み(Attribute Filter > Connected to Expressions)を選択します。
エクスプレッションに制御されるオブジェクトをオブジェクト(Objects)リストから選択します。
エクスプレッションに制御されるアトリビュートをアトリビュート(Attributes)リストから選択します。
選択されたアトリビュートを制御するエクスプレッションがエクスプレッション(Expression)テキストフィールドに表示されます。

例

Searchlight というスポットライトのトランスフォーム(Transform)ノードの rotateZ アトリビュートを制御するエクスプレッションを作成したと仮定します。手順

エクスプレッションを検索するには

フィルタの選択 > オブジェクト/アトリビュート名(Filter > By Object/Attribute name)を選択します。
オブジェクトフィルタ > トランスフォーム(Object Filter > Transforms)を選択します。
この例では、オブジェクトフィルタ > ライト(Object Filter > Lights)を選択しません。rotateZ アトリビュートはライトのトランスフォーム(Transform)ノードのアトリビュートであって、ライトオブジェクト自身のアトリビュートではありません。
アトリビュートフィルタ > エクスプレッションに接続済み(Attribute Filter > Connected to Expressions)を選択します。
オブジェクト(Objects) リストから Searchlight を選択します。
アトリビュート(Attributes) リストからrotateZ を選択します。
エクスプレッションテキストフィールドにエクスプレッションが表示されます。