フレーム対フィールド

フィールド レンダリングをサポートしているのは Maya ソフトウェア レンダラだけです。

映画やビデオは、イメージまたはフレームの連続的なシーケンスを表示することによって動きをシミュレートします。しかし、映画とビデオでは個々のフレームを表示する方法に重大な違いがあり、それがイメージのレンダー方法に影響を与える可能性があります。

フレームまたはフィールドをレンダーするには、フレーム レンダリングまたはフィールド レンダリングを指定するを参照してください。

ビデオ システム フィールド

ほとんどのビデオ システムは、2 段階で個々のフレームを表示します。最初にテレビ画面の蛍光体の半分(NTSC では 1 列目から始めて奇数列のみ)を走査し、次に蛍光体の残り半分(2 列目から始めて偶数列のみ)を走査します。この 2 段階に分かれたハーフ フレームはフィールドと呼ばれ、2 つのフィールドを交互に表示するプロセスはインタレースと呼ばれます。

NTSC ビデオ システムと PAL ビデオ システムでは、どちらもインタレース フィールドが採用されています。NTSC ビデオ システムでは 1 秒間に 30 フレームまたは 1 秒間に 60 フィールドが表示され、PAL ビデオシステムでは 1 秒間に 25 フレームまたは 1 秒間に 50 フィールド表示されます。

このようにビデオシステムは、個々のフレームを 2 段階に分けて表示するため、イメージをフレーム(すなわち、1 段階)としてレンダーしてビデオ システムに表示すると、高速に移動するオブジェクトの動きが、ぎくしゃくしたり、途切れ途切れになったりします。ポスト プロダクションのプロセスや最終的なプレゼンテーション フォーマットでインタレース方式のビデオ システムを使用する場合は、イメージをフィールドとしてレンダーする必要があります (高速に移動するオブジェクトがないアニメーションの場合は、イメージをフレームとしてレンダーすることもできます)。

フィールドとしてレンダーされたフレームまたはアニメーションを適切に表示するには、2 つのフィールドを交互にインタレースする必要があります。

映画フィルムのフレーム

映写機は、フィルムに光を透過させることで、ある瞬間のフレーム全体を表示します。多くの映写機は毎秒 24 ~ 25 フレームを表示します。

ポスト プロダクションのプロセスと最終的なプレゼンテーション フォーマットにインタレース方式のビデオ システムを使用しない場合は、イメージをフレームとしてレンダーしてください。