Bifröst 浸食(Erosion)アトリビュート(液体専用)

浸食(Erosion)アトリビュートは bifrostLiquidProperties アトリビュートにあります。このアトリビュートは、流体の境界がパーティクル位置に向かってどの程度近くまでシュリンクラップされるかをコントロールします。静止した水に対する細い流れや激しいしぶきなど、さまざまな状態で発生する問題を回避するためには、これらの設定を調整する必要がある場合があります。0.0 より小さい、または 1.0 より大きい値は効果がありません。

係数(Factor)

流体サーフェスの浸食度をコントロールします。 値に 0.0 を指定すると、浸食は発生しません。1.0 を指定すると、パーティクル半径まで浸食されます。

静止した水の平衡状態を実現するには、低い値(0.0~0.2)が効果的です。激しい状態には、たとえば船首がたてる波や船の軌跡を上手に描くため、またはパーティクルが流体サーフェスを高速で横すべり(「サーフィン」)してしまうの防ぐには、高い値(0.7~0.9)を使用します。

ソリッド付近の係数(Factor Near Solids)

コライダ サーフェスの法線に基づいて、コライダ オブジェクトに近い領域内で流体サーフェスが浸食されているかどうかを判別します。サーフェスが浸食されている場所では、常に係数(Factor)値の距離まで浸食されています。

  • 0.0 では、コライダの近くに浸食は発生しません。
  • 0.5 に設定すると、コライダのサーフェス法線が下方向に屈曲しているコライダの近辺でのみ流体サーフェスが浸食されます。この値は、法線が上方向に屈曲しているコライダの最上部には薄い流を生じさせ、液体がコライダの下側に貼りついてしまう問題を緩和できます。
  • 1.0 に設定すると、流体サーフェスがすべて浸食されます。

この値を 0.0 ~ 1.0 の範囲の任意の値に変更することで、動作を調整できます。一般に、コライダの最上部の細い流れに、またはコライダの壁面付近に反発、束、上昇が生じる場合には、小さい値を使用します。それ以外には、しぶきが流れてしまったりしないよう、高い値を使用します。