この例では、nCloth を使用して、押しつぶされるドリンク缶をシミュレートします。
nCloth による缶を作成する
これが缶のベースモデルであり、剛性 nCloth の入力メッシュとなります。
ドリンク缶を作成するには、nCloth をモデリングします。
- FX メニュー セットで缶を選択し、nCloth > nCloth の作成(nCloth > Create nCloth)を選択します。
- アトリビュート エディタ(Attribute Editor)で、nucleus1 タブを選択します。
- 地表プレーン(Ground Plane)セクションで、プレーンの使用(Use Plane)をオンにします。
ドリンク缶を押しつぶせるようにするには
- アトリビュート エディタ(Attribute Editor)で、nClothShape1 タブを選択します。
- ダイナミック プロパティ(Dynamic Properties)で、アトリビュートを次のように設定します。
- 伸長の抵抗(Stretch Resistance): 133
- 圧縮の抵抗(Compression Resistance): 200
- ベンドの抵抗(Bend Resistance): 17
- ベンド角ドロップオフ(Bend Angle Dropoff): 0.9
- 回復角度(Restitution Angle): 6
- 回復張力(Restitution Tension): 1000
- デフォームの抵抗(Deform Resistance): 1.3
- ダンプ(Damp): 1
缶を押しつぶす
ドリンク缶が構成され、アルミ缶のような反応をするようになりました。これで、缶を押しつぶすことができます。
ドリンク缶を押しつぶすには
- 作成 > ポリゴン プリミティブ(Create > Polygon Primitives) > 立方体(Cube)を選択します。
ポリゴン立方体が原点に表示されます。立方体は、最初に作成されたとき、缶に覆い隠されています。
- ツール ボックス(Tool Box)から移動ツール(Move Tool)を選択し、立方体を上に移動して缶の上に来るようにします。
- スケール ツール(Scale Tool)を選択し、立方体の長さと幅が缶と同じになるように立方体をスケールします。
- nCloth > パッシブ コライダの作成(nCloth > Create Passive Collider)を選択します。
- ツール ボックス(Tool Box)から移動ツール(Move Tool)を選択します。
- FX メニューセットで、フィールド/ソルバ > インタラクティブ再生(Fields/Solvers > Interactive Playback)を選択します。
- シーンの再生中に、立方体をさまざまな角度やスピードで缶に向けて動かします。
立方体を動かすと、缶が変形します。缶を横から打ったり斜めから打ったりして、さまざまな変形を試すことができます。試し終わる前にアニメーションがリセットされてしまった場合、再生終了時間の値を増やします。