オートデスクのカラー管理(Synergy カラー管理コンポーネント、つまり SynColor)は、いくつかのオートデスク アプリケーションに統合されている共有テクノロジ コンポーネントです。これにより、混合パイプライン全体で一貫したカラーの処理、解釈、およびコミュニケーションが可能になります。
オートデスクのカラー管理は、ACES、ICC、OpenColorIO、ASC CDL などのさまざまなカラー管理手法をサポートするように設計されています。新しいワークフローを採用したり旧バージョンのものをエミュレートできるように、さまざまなカラース ペースとエンコーディングを使用して作業することができます。
オートデスクのカラー管理は、カラー エンジンと、入力、出力、表示、その他の状況に適したトランスフォームのコレクションで構成されています。トランスフォームは、.ctf フォーマットの個別のファイルとして提供されます。.ctf は、Academy/ASC XML のカラー変換フォーマット(color transform format)の Extension です。複雑な変換を作成するために複数のファイルを結合することができ、さらに、カスタマイズの目的でユーザ独自のファイルを作成することができます。
カラー エンジンは、1D Look-Up Table (LUT)、3D LUT、ガンマ、対数/逆対数、露光とコントラスト、行列の乗算などのさまざまなカラー操作をサポートします。
オートデスクのカラー管理では、ネイティブ .ctf ファイルに加え、多くの一般的なカラー変換ファイル フォーマットを読み込むことができます。これには、旧バージョンの Autodesk .lut および .3dl フォーマットや、CineSpace、Iridas、Pandora、Nuke などのサードパーティ フォーマットが含まれます。
オートデスクのカラー管理をサポートするすべてのアプリケーションで、すべてのフィーチャを使用できるわけではありません。また、実装とワークフローはアプリケーションによって異なります。
たとえば、Flame Premium などの Creative Finishing 製品では、適用するカラー変換そのものやトランスフォームのチェーンを指定することができます。チェーンは、後で、再利用するために 1 つのファイルとして書き出すことができます。しかし Maya では、通常はユーザが希望のカラー スペースを指定すると、そのカラー スペース間の変換に必要なトランスフォームがシステムによって適用されます。
特定のオートデスク アプリケーションで使用できるフィーチャの使用方法については、そのアプリケーションのマニュアルを参照してください、