新規キャッシュの作成(Create New Cache)オプション

ジオメトリ キャッシュの作成オプション(Create Geometry Cache Options)ウィンドウを開きます。このウィンドウでは、作成するジオメトリ キャッシュの名前、タイプ、およびディスク上の位置を指定できます。

キャッシュ ディレクトリ(Cache Directory)

ジオメトリ キャッシュが保存されるサーバまたはローカル ディスク上の位置を指定します。フォルダ アイコン()を使用すると、既定以外のディレクトリを参照できます。

ディスクにシーンが保存されている場合、既定では、¥maya¥projects¥default¥data¥ ディレクトリ内にあるシーン ファイルにちなんだ名前のフォルダにジオメトリ キャッシュ ファイルが保存されます。一度もシーンが保存されていない場合、既定では、¥maya¥projects¥default¥data¥cache ディレクトリにジオメトリ キャッシュ ファイルが保存されます。

キャッシュ名(Cache Name)

作成するジオメトリ キャッシュのベース名を指定します。

キャッシュ名をプリフィックスとして使用(Use Cache Name as Prefix)

キャッシュ名(Cache Name)をプリフィックスとして設定します。オンにすると、ジオメトリ キャッシュのベース名は、現在選択されているオブジェクトの名前にプリフィックスとして指定したキャッシュ名(Cache Name)を足したものになります。たとえば、プリフィックス ted を持つ Ball という名前のオブジェクトのキャッシュ ファイル名は、ted_BallFrame1、ted_BallFrame2、ted_BallFrame3 などとなります。このオプションは、フレームごとに 1 ファイル(One File Per Frame)またはジオメトリごとに 1 ファイル(One File per Geometry)がオンの場合だけ使用可能です。

キャッシュ フォーマット(Cache format)

Maya キャッシュ フォーマットを指定します。

mcx

64 ビット インデックスを使用するキャッシュ ファイルを作成します。このキャッシュ ファイルは 2.0 GB を超えることができます。

mcc

32 ビット インデックスを使用するキャッシュ ファイルを作成します。このキャッシュ ファイルは 2.0 GB を超えることができません。

ファイル配分(File Distribution)

次のいずれかのオプションを設定します。

フレームごとに 1 ファイル(One File Per Frame)

指定したキャッシュ タイム レンジ(Cache Time Range)のフレーム単位でジオメトリ キャッシュ ファイルを作成することを指定します。複数のオブジェクトが選択されている場合、すべてのオブジェクトについて、フレームごとに 1 つのジオメトリ キャッシュ ファイルが作成されます。

1 ファイル(One File)

指定したキャッシュ タイム レンジ(Cache Time Range)に対して 1 つのジオメトリ キャッシュ ファイルを作成することを指定します。複数のオブジェクトが選択されている場合、すべてのオブジェクトに 1 つのジオメトリ キャッシュ ファイルが作成されます。

ジオメトリごとに 1 ファイル(One File per Geometry)

オンにすると、選択したオブジェクトごとに 1 つのジオメトリ キャッシュ ファイル(1 ファイル(One File)がオンの場合)またはフレーム単位で 1 つのジオメトリ キャッシュ ファイル(フレームごとに 1 ファイル(One File Per Frame)がオンの場合)が、指定したキャッシュ タイム レンジ(Cache Time Range)の間、作成されます。

オフにすると、選択したすべてのオブジェクトに対して 1 つのジオメトリ キャッシュ ファイル(1 ファイル(One File)がオンの場合)またはフレーム単位で 1 つのジオメトリ キャッシュ ファイル(フレームごとに 1 ファイル(One File Per Frame)がオンの場合)が、指定したキャッシュ タイム レンジ(Cache Time Range)の間、作成されます。

このオプションは、複数のオブジェクトが選択されている場合だけ使用可能です。

注:

1 ファイル(One File)またはジオメトリごとに 1 ファイル(One File per Geometry)で作成されるキャッシュがジオメトリ キャッシュの 2GB のサイズ制限を超える場合、キャッシュは自動的に分割され、分割されたキャッシュはブレンドされます。

ポイントの格納(Store points as)

ジオメトリ キャッシュのポイント データを格納する配列型を指定します。ジオメトリ キャッシュの配列型によって、格納されるポイント データの数値の桁数や精度(小数点以下)が決まります。

double

このベクトル配列は float よりも精度は高くなりますが、サイズは 2 倍になります。

float

このベクトル配列は double よりも精度は低くなりますが、サイズは半分になります。

キャッシュ タイム レンジ(Cache Time Range)

次のいずれかのオプションを設定します。

レンダー設定(Render Settings)

現在選択されているレンダー設定(Render Settings)によってキャッシュ タイム レンジ(Cache Time Range)が決定されることを指定します。

タイム スライダ(Time Slider)

タイム スライダ(Time Slider)の現在選択されている再生範囲によってキャッシュ タイム レンジ(Cache Time Range)が決定されることを指定します。

開始/終了(Start/End)

指定した開始(Start)時間と終了(End)時間の間(開始時間と終了時間も含む)のフレーム範囲によってキャッシュ タイム レンジ(Cache Time Range)が決定されることを指定します。

開始/終了(Start/End)

これらのフィールドでは、キャッシュ タイム レンジ(Cache Time Range)開始(Start)時間と終了(End)時間を指定できます。

評価(# フレームごと) (Evaluate every frame(s))保存(# 評価ごと) (Save every evaluation(s))

既定では、ジオメトリ キャッシュの作成時、すべてのフレームでオブジェクトの変形のサンプルが 1 つ採取され、キャッシュに保存されます。

評価(# フレームごと) (Evaluate every frame(s))は、ジオメトリ キャッシュの作成中にサンプルを採取する頻度を指定します。たとえば、値が 2 の場合、現在選択されているオブジェクトの変形はキャッシュ タイム レンジ(Cache Time Range)のフレーム 1 つおきにキャッシュされます。

保存(# 評価ごと) (Save every evaluation(s))は、ジオメトリ キャッシュの作成中に保存するサンプルを指定します。たとえば、値が 2 の場合、評価(# フレームごと) (Evaluate every frame(s))オプションで指定された 1 つおきのサンプルだけがジオメトリ キャッシュに保存されます。

詳細については、ジオメトリ キャッシュを作成するを参照してください。