標準的なパス

Maya では、環境変数設定がメモリにロードされると、Maya の実行に必要なものが確実に使用できるようにするため、特定の環境変数に標準パスがいくつか追加されます。この影響を受ける変数を次に示します。

MAYA_PLUG_IN_PATH 
MAYA_MODULE_PATH 
MAYA_SCRIPT_PATH 
XBMLANGPATH 

これらのパスをユーザ自身が設定した場合、オペレーティング システムのメソッドで設定した変数はその他の設定すべてをオーバーライドし、Maya.env で設定した変数は標準的な設定をオーバーライドします。システム変数や Maya.env によりオーバーライドされなかったものについては、標準的な設定が使用されます。

ユーザ自身によるパス設定は、標準的な Maya のパスよりも優先されるため、ユーザのパス設定内のいずれかのディレクトリに同一名のファイルが存在する場合、Maya の実行に必要な変数がオーバーライドされてしまう可能性があります。この場合、Maya が正しく実行されなくなる可能性があるため、十分注意してください。

Windows と Linux では、コマンド ラインで maya -default と入力すると、Maya を既定の設定のみで起動できるようになります。

その他のパス設定

システム PATH 変数には、$MAYA_LOCATION/bin が追加されます。Linux では、/usr/autodesk/com/bin も追加されます。

Maya では、HOME 変数(Linux と Mac OS X)、または USERPROFILE 変数(Windows)に指定されたディレクトリが存在し、書き込み可能であるかどうかがチェックされます。ディレクトリが存在しない、または書き込み可能ではない場合、書き込み可能なホーム ディレクトリの入力を求めるプロンプトが表示されます。ただし、HOME と USERPROFILE は Maya.env ファイルには設定できません。