高速で移動する高解像度の流体のサイズ自動変更

高解像の流体が高速で移動する場合、サイズ自動変更(Auto Resize)では、この流体のフローとサイズの変化を途切れさせずに続けるために十分な速度で流体コンテナのサイズを変更できない可能性があります。これは、流体コンテナの境界線は 1 フレームにつき 1 ボクセル拡大するため、その速度が一部の流体のモーションについていけないことにより起こります。この結果、流体コンテナの外側に移動した流体エミッタにより、流体エフェクトがぎくしゃくした動きになります。

この場合、自動サイズ変更される流体コンテナにエミッタを追加して、コンテンツを放出するエミッタを越えてコンテナを強制的に拡大させることができます。流体コンテナが 2 番目のエミッタまでサイズ変更されるようにするには、エミッタへのサイズ変更(Resize To Emitter)をオンにする必要があります。

注:

2 番目のエミッタを追加する前に、サイズ自動変更のしきい値(Auto Resize Threshold)を小さくして、シミュレーションが改善されるかどうかを確認します。

高速で移動する高解像度の流体のサイズ変更に問題がある場合は、次の操作を実行します。

  1. 流体コンテナを選択し、流体 > コンテンツの追加/編集 > エミッタ(Fluid > Add/Edit Contents > Emitter)を選択します。
  2. 新規エミッタ(fluidEmitter2)オブジェクトのアトリビュート エディタ(Attribute Editor)基本エミッタ アトリビュート(Basic Emitter Attributes)セクションで、エミッタ タイプ(Emitter Type)ボリューム(Volume)に設定します。
  3. 流体アトリビュート(Fluid Attributes)セクションで、密度方法(Density Method)熱方法(Heat Method)、および燃料方法(Fuel Method)放出なし(No Emission)に設定します。
  4. fluidShape ノードのアトリビュート エディタ(Attribute Editor)サイズ自動変更(Auto Resize)セクションで、エミッタへのサイズ変更(Resize To Emitter)をオンにします。
  5. 新規エミッタが流体およびコンテンツを放出するエミッタよりも先に移動するように、新規エミッタの位置とスケールをキーフレームします。
  6. 必要に応じてサブステップ(Substeps)の値(ダイナミック シミュレーション(Dynamic Simulation)セクション内)を増やします。