ポリブチレン テレフタレート(PBT)は強度および剛性が高く、広範な用途で使用されます。PBT は、最高の強度を持つエンジニアリング プラスチックのひとつです。
最大の圧力伝達を実現するため、完全な円形ランナーを推奨。ランナー直径の目安は、成形品肉厚 + 1.5 mm。さまざまなゲート タイプを使用できます。ゲート直径は、成形品肉厚の 0.8~1.0 倍であることが望ましいです。円形テーパー ゲート使用時の推奨最小直径は 0.75 mm です。ホット ランナーも使用できますが、ドルーリング(鼻たれ)および材料劣化を防止するための注意が必要です。
ポリエステルである PBT は、テレフタル酸ジメチルとブタンジオールの重縮合反応により生成されます。PBT は、結晶性樹脂で、優れた耐薬品性、機械的強度、電子特性(高い誘電強度および絶縁抵抗)、および耐熱性があり、これらの特性はすべて広範な環境条件下で安定性があります。非常に低い吸湿性を示します。
引張強度は、非充填グレードの 50 MPa (7,250 psi)からガラス強化グレードの 170 MPa (24,650 psi)までの範囲です。ガラス フィラーの含有率が高いと、材料のぜい性が増します。
結晶化が速いため、不均一な冷却に起因する反りが発生する可能性があります。ガラス充填グレードの場合、流動方向の収縮は減少しますが、直交流方向では一般グレードの収縮と変わりません。収縮は、約 0.015~0.028 mm/mm (1.5~2.8%)です。30% ガラス充填した材料の収縮範囲は 0.3~1.6% です。
PBT の融点(約 225℃)および熱変形温度は、PET よりも低くなります。ビカット軟化点は約 170℃ です。ガラス転移温度範囲は、22~43℃です。
樹脂粘度はかなり低く、速い結晶化速度のため、サイクル タイムは通常短くなります。