サイクル タイム

サイクル タイムは、射出成形サイクルのすべての過程を完了するのにかかる合計時間です。

サイクル タイムは次の過程から構成されます。

充填時間
金型を樹脂で充填する時間です。このサイクル過程で、射出成形機は金型に流入する溶融樹脂の速度(流量)をコントロールします。
保圧時間
射出成形サイクルで、溶融樹脂に圧力をかけて樹脂を圧縮し、金型に追加の材料を補充する過程です。樹脂が溶融温度から雰囲気温度 (室温) まで冷却するときに発生する収縮を補正します。保圧過程では、5%~25% の追加材料を金型に注入できます。金型から材料が流出するのを防止するため、保圧時間内にゲートが固化する必要があります。

保圧時間は保持時間とも呼ばれます。

冷却時間

冷却時間は、射出成形サイクルで樹脂に圧力がかからない過程です。金型を閉じた状態で、樹脂は成形品が突き出し可能になるまで冷却し続けます。通常、冷却過程は成形サイクルで最長の過程で、サイクル タイム全体の最大 80% を占めることがあります。

型開閉時間
次の成形サイクルの開始までの金型の開閉時間です。この時間内に次の操作が行われます。
  • 金型を開く
  • 成形品の突き出し
  • インサートのロード(常にサイクルの一部とは限らない)など次のサイクルの準備
  • 金型を閉じる