このダイアログ ボックスは、選択した熱可塑性材料の特性を表示/編集するために使用します。
[熱可塑性樹脂]ダイアログ ボックスの[レオロジー プロパティ]タブを使用して、熱可塑性樹脂のレオロジー(流動関連)プロパティを指定します。
マトリックス、Cross-WLF、および 2 次近似は、熱可塑性樹脂に使用される粘度モデルです。Autodesk Moldflow データベースの材料については、適切な既定の粘度モデルが選択されています。
粘度モデルを表示する必要がある場合は、[粘度モデル係数の表示]をクリックして、係数を表示します。
既定の粘度モデルを指定する必要がある場合は、ドロップダウン リストからモデルを選択します。
ジャンクチャー ロス係数とは、ランナーの端からゲートにかけてなど、直径が大きく変化するパスを樹脂が通過するときに発生する圧力損失を計算したものです。ソフトウェアではこの損失を、材料の Bagley 補正定数、 および
を使用して計算します。
選択した材料にジャンクチャー ロス係数がない場合は、標準値をジャンクチャー ロス係数として使用できます。 値の範囲は 0.00001~10(標準値 0.0001)で、
値の範囲は 2.5~1(標準値 2)です。ジャンクチャー ロスが成形品において重大であると分かった場合は、ジャンクチャー ロス係数を取得するため、Autodesk Moldflow Plastics Labs による材料の測定を強く推奨します。
転移温度は、非晶性樹脂についてはガラス転移温度(Tg)に相当し、結晶性樹脂については結晶化温度(Tc)に相当しています。
MFR は、ASTM 規格の MFI(メルト フロー インデックス)と同一です。
MFR を測定するには、まず材料をバレル内で既知温度で加熱します。既知重量がピストンの上部に加わり、ピストンはバレルの端にあるキャピラリー ダイに樹脂を押し出します。MFR は、特定の温度および圧力条件下で、所定の間隔でダイを通過する樹脂の質量です。