ウェルド サーフェスの移動(3D)

フロー フロントの合流部によって、成形品内で弱点が生じることがあります。[ウェルド サーフェスの移動(3D)]結果では、充填、保圧、および冷却サイクルを通じてこれらのサーフェスの形成と移動を追跡します。

サーフェスは最初に形成された後、最初の形状からずれた場所に移動することがあります。フロー フロントの温度、材料の転移温度、せん断速度、および金型温度などの要因が、これらのサーフェスの移動に影響します。これをアニメーション化した結果では、この移動が示されます。

次の一連のスクリーン ショットでは、ウェルド サーフェスがどのように移動するのかを例示します。

最後の画像のハイライト表示された領域に、外観不良のある成形品がある場合は、最初の画像で形成されたウェルド サーフェスの結果である可能性があります。

ウェルド サーフェスを正しく調べるには、次の 1 つ以上が必要になることがあります。

変更を有効にするには、解析を再実行する必要があります。

注: ソルバー タイム ステップとより頻繁な結果出力は、[熱可塑性樹脂射出成形ソルバ パラメータ(3D)]ダイアログ ボックス([ホーム]タブ > [成形プロセス設定]パネル > [プロセス設定] > [アドバンス オプション] > [ソルバー パラメータ] > [編集])で変更できます。
  • より短いソルバー タイム ステップを生成するには、[タイム ステップごとの最大充填体積 %] ([ソルバー パラメータ] > [充填パラメータ])を減らします。 既定は 4% です。
  • より頻繁な結果出力を出すには、[一定間隔での書き込み]を選択するか、[中間結果]パネルの[指定時での書き込み]を選択して、必要に応じて編集します。

この結果の使用法

成形品の強度を確認する場合は、ウェルド サーフェスが弱点になる可能性があります。[ウェルド サーフェスの移動(3D)]は、最初のサーフェス形成だけでなく、充填、保圧、および冷却過程を通じてウェルド サーフェスを追跡します。

移動しないウェルド サーフェスが構造上の弱点の可能性になる一方で、移動するサーフェスは、外観不良の原因となることがあります。これは、ウェルド サーフェスの材料が、成形品の表面に固化される可能性があるためです。

材料が繊維充填されている場合、フロー サーフェスの合流点も、完成品におけるこれら繊維の局部的な配向の妨げになることがあります。

ヒント: [ポリマー充填領域]プロットをオーバーレイすると、ウェルド サーフェス形状を視覚化することができます。

確認事項

成形品の重要な部分または可視表面にあるウェルド サーフェスは、ゲート位置の変更などの方法、または成形品の厚さの適切な変更によって移動しなければならない場合があります。